春庭Annex カフェらパンセソバージュ~~~~~~~~~春庭の日常茶飯事典

今日のいろいろ
ことばのYa!ちまた
ことばの知恵の輪
春庭ブックスタンド
春庭@アート散歩

ぽかぽか春庭「昔の名前で出ています」

2017-09-05 00:00:01 | エッセイ、コラム
20180905
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記9月(1)昔の名前で出ています

 小笠原に居座って暴れた台風5号、去って、さて、暑い。まだまだ30度はくだらない。という予報だったのに、今朝は涼しい。最高気温は29度に訂正されていた。なんだかよくわからいが、それでも暦をめくれば9月。お暑いのはさる雲の上つ方のおふたりさんと、ヒートする一方の襟裳岬の沖のほうか。

 年が改まる1月と、学年が変わる4月と、もうひとつ、私には「心機一転、こんどこそちゃんと勤勉な真人間になる」と決意新たにする月が9月です。
 まあ、学年は変わらなくなったけれど、日本では会計年度なんか3月で閉めて、4月から新しくするから、新しい気分になれる。
 9月は、、、、。年齢が変わるんです。年齢が。

この秋は何で年よる雲に鳥 芭蕉
・この秋に馬齢かさねて馬肥ゆる 春庭季重ね

 今日5日から、68歳です。90歳までいかずとも、「ふん、なにがめでたい」と言われるだろうけれど、私としては、1月に決意してもだめ、4月も変わりなしだったダイエット決意を新たに仕切り直すためにも、ここはひとつ、なにやらめでたがってやってくださいまし。

 やれやれ、自分が還暦迎える年になるとは思わなかった、と思ってからだって早8年。
 何度も失敗を繰り返してきたけれど、この9月からは、新たな雇用契約なぞ締結し、また、新たな人生ステージに立とうかというところ。

 新しいステージは、場末のスナックのやとわれママ、というような役どころです。せいいっぱいサービスに相務めまするゆえ、おひまなら来てよね。ああ、古い。

 このスナック、居抜きで始められるような気持ちでいたら、とんでもなかった。内装も外装も何もできてないし、小皿ひとつ鍋敷きひとつもありゃしない。しかたがないから、自前でコースターくらいは用意しようかと思ってはいるけれど、新装開店までには、紆余曲折幾星霜。当局の検査は厳しいし、トイレの改装ひとつとっても、なにやらの検査もあるしなんとかの書類も出さにゃならぬ。ああ、めんど。
 
 今までだって勤勉一途に働いてきたけれど(自己評価)、こりゃ今までにないくらいのハードワーク。ま、自分で決めたことだから、68歳老骨むち打ち、いててて、、、、。
 生日快楽。

 引き受けたからには開店まで、がんばるけれどさ。それにしたって、オーナーさんは何もわかっていない状態で開店を決めたみたいで、やれやれ、おんぶにだっこで面倒みるはめに。ああ、めんど。給与を振り込むから通帳番号をメールで知らせろ、というから、村のよろず屋に雇われたんじゃない、仮にも会社組織にしたのだったら、給与振り込む前に、雇用契約書を出せ、ということからご指導申しあげる。どんぶり勘定でやるつもりだったらしい。

 そりゃ、30年のベテランって言われりゃ、小皿にビーナッツ10粒くらい並べて「突き出しでぇす」くらいのことはやってきた。でも、私がやりたいのは、本格並の味の料理を適正価格で出すスナックのわけで。昔の名前で出ることになった新開店。

 むかしむかし出ていた店に、「あたしが水割りくらい作れるってこと証明しなけりゃならんから、在勤証明書出してよ」と頼んだら、近頃入ったチーママは「27年前だってぇ、そんな昔のこたぁおぼえちゃいねぇなあ」と言ったけれど、大ママは、売り上げ悪かった子持ち女のことをうすぼんやりは覚えていたそうで、在勤証明書出してくれました。

 あ、68歳のお祝いくれるなら、現金ですゲンキン。ひとくち百万からクラウドファンディング。小皿に名前を書いておくから。
 あなたの名前のその隣、「HALの命」と書きました。流れ女の最後の止まり木に、あなたが止まってくれるの待つわ。だから、ボトル入れてよ、ボトル。ご祝儀は、ひとくち百万だっつうの。

 ぼったくりにきをつけませう。
 さて、これから水割り作らなきゃ。あ、水割りじゃなくて時間割だったっけな。
 とりあえず、乾杯。

<つづく>
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする