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ぽかぽか春庭「教科書シンポジウム」

2017-09-17 00:00:01 | エッセイ、コラム
20170916
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記9月(9)教科書シンポジウム

 15日金曜日、勤務していた日本語教育センターで、今年出版された日本語教科書の完成記念シンポジウムがあり、ワークショップで勉強させてもらいました。

 2015年3月に退職するまで私も関わっていたプロジェクト。2016年2017年も編集作業が続き、ついに上巻下巻2冊の日本語教科書として発売に至りました。
 私は、編集の初期作業に加わっただけなのに、編集の先生方のなかに加えていただき、名前が奥付にあったので驚きもし、また、うれしく思いました。小さなちいさな部分での協力しか出来なかったのに、いっしょに一冊を作り上げた仲間といて遇していただいて、感謝です。

 世の中の大勢には影響のない教科書に小さく名前が載るだけでも、なんだか一仕事した気分になれるのですから太平楽なことです。
 こういうことを喜んでくれる姑がいないのが残念です。夫もこどもたちも「名前が載ったって?ふんふん、そりゃ、おめでたいこって」と鼻先で言うだけでしょうが、姑は「いい仕事させてもらったねぇ」と言い、デイケアセンターのお仲間や指導員さん達に「うちのヨメが~」と、ひとしきりの茶飲み話にしたでしょうから。

 ワークショップでは、共に編集作業にいそしんだ若手の先生(といっても、40代だと思います)が、教科書に出ているイラストについての説明をしてくれました。
 上巻に500枚以上、下巻にも500枚以上のイラストが掲載されており、文型導入を行うにも、練習やタスクを行うにも、豊富なイラストによって学生の理解が行き渡り、一連の日本語指導が直接法によりスムーズに運ぶということを、この教科書の特長としてあげていました。

 次にイラストをつかって、対話を作るワークショップが行われました。3人から5人のグループになり、一枚のイラストに対して「導入」あるいは「練習」の文型を選び、対話を作る、というワークでした。
 私のグループは5名で、リーダーとなる方がおいでだったので、私が行った仕事は、書き込み用のマジックペンをビニール袋から取り出す、という作業のみ。若い人たちがどんどん対話も考えてくれました。また、補助イラストを加えるという作業も、会話の気持ちを表すニコちゃんマークや疑問符マークなどを加えて、1枚ができあがりました。

 最後に発表が行われましたが、他のグループは積極的に手をあげて発表をしていたのに、私のグループは誰も手をあげようとはしませんでした。
 作ったイラスト用紙は、壁に張り出されたので、シンポジウムが終わってから、ゆっくり見せてもらいました。

 情報交換会(茶話会)で、勤務していたころお世話になった教務補佐員さんと教材作成補佐員のおふたりにも久しぶりに会えて、元気な顔を見ることができ、よかったです。

 定年退職した会社員に対して、在職者から「お近くにおいでの際は、会社にお立ち寄りください」などと挨拶することもあったとして、実際に元の職場に顔を出すと迷惑がられるだけ、ということ聞き及びました。
 私の場合、退職後も大学から派遣の形でミャンマーでの仕事を続けてきたし、こうして大学の集まりにも顔を出せて、なつかしい同僚にも会えたし、有意義な時間をすごすことができました。

 日本語初級教科書、一般の人が使うことはない本ですが、本屋にあればうれしいです。

<つづく>
コメント (7)
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