20200528
ぽかぽか春庭シネマパラダイス>2020おうち映画館(8)ねじれた家、アガサ・クリスティ&見えない増税がはじまりますから、皆さまご用心
ついに東京都を含め、全国の緊急事態宣言が解除になりました。私は3月中旬から登校禁止、自宅からリモート勤務、自宅での教材作成業務などを続けました。3月29日に東京都の外出自粛が強く出されるまで、マスクや人との距離などに配慮しつつ美術館にも出かけていたのですが、4月と5月は、週に1回の食品買い出しのほかは、完全引きこもり状態でした。
すぐすぐあちこち出かけるわけじゃないですが、自粛解除の報を聞くだけで気分が広がる気がします。
2か月間の「ねじれた春」でした。「わたし、よくがんばりました」って、みんな思っているんじゃないかしら。
引きこもり中、映画館で見なかった映画の中から、2019年に公開された『ねじれた家』をテレビ録画でみました。
アガサ・クリスティ小説を原作とする映像作品、私はミスマープルシリーズやポアロシリーズ、楽しんでみてきました。犯人が当たると自分も名探偵になった気分ですが、私の推理はたいてい当たらない。
『ねじれた家』映画ポスターで中央に立つグレン・クローズは、さすがの貫禄で存在感を示していましたが、推理を重ねて真実にたどりつく、というドラマとしては後味悪い作りだった気がします。
『ねじれた家』も、マザーグースの歌詞にでてくることばを背景に、「ねじれた人」たちが大富豪の死をめぐってうごめきます。
ギリシャ移民として若くしてイギリスにわたり一代で大富豪になったという大金持ち。思いがけない富豪の死と遺産相続をめぐって、ねじくれた家族関係からさらに事件がおきます。
アガサは、数多く描いた推理小説のうち、「いちばんのお気に入り傑作ふたつのうちのひとつ」としてこの『ねじれた家』をあげたとのこと。
確かに、推理名人でも、ラストに真犯人が明かされると、あっと思うに違いない。一番犯人に見えない人が犯人、というミステリー原則には当てはまっているのですが、真犯人がわかって私には気分悪いラストでした。
真犯人は、やはり遺産を独り占めで相続する人にならないと。気分よくない。

犯人はこの中のひとり。
ねじれっぱなしの私の心。
アベノマスクの製造販売で、儲かったところはどこだろう、とか、黒川元検事総長、かけマージャンしても訓告のみで、辞任にともなう7600万円の退職金がっぽり、という話を聞くと、ざわざわします。私が払った税金から出ているお金ですから。いくら低所得者のすずめの涙税金とはいえ、せっせと働きせっせと納税したんですから。
モリカケなどを追及しない検事を確保しておくためには、政府の言うことをちゃんときいておくと、ちゃんと退職金もらえるよ、っていうことを検察庁に示すためなんだそうです。
アベノマスク、小さいので使いにくいと躊躇していました。子どもにちょうどいい大きさだから、未開封の物は、こども病院用などに寄付できる、というニュース。ああ、開封しないでおいてよかった。
マスク、皆の家に届き出したようですが、東京、すでにコンビニやドラッグストアに出回り始めました。私はスーパーで5枚入り350円、100均ダイソーで2枚入り100円を購入。中国の友人が送ってくれたのもあるし、妹手作りの洗い替え用布マスク5枚、春庭手作り不格好マスクが2枚。なんとか足りるので、アベノマスクはこども病院や児童施設に寄付できます。
10万円の個人給付はまだまだ届いていない、と言っている間に、コロナ増税の準備が進んでいるのだそうです。給与から天引き徴収できる勤め人の所得税。増税ということばを使わずに、給与所得控除額の上限額を低く抑えることで、実質税額をを増やすことができるそうで、あ~あ、アホノマスクの代金はこうやって取られることが分かっていたなら、「欲しい人だけが1枚200円で買いに行く」という方式にしてほしかった。わしゃ買わんよ。ダイソーで2枚100円で買ったからね。
そうなると、まだ届かない10万もありがたくない。今後しばらく続くであろうコロナ増税の分を差し引きすると、多くの給与所得者は、10万どころじゃない収入減となるんです。どうにもこうにも、ねじくれています。
社会のねじれが早く元にもどりますように。
<つづく>
ぽかぽか春庭シネマパラダイス>2020おうち映画館(8)ねじれた家、アガサ・クリスティ&見えない増税がはじまりますから、皆さまご用心
ついに東京都を含め、全国の緊急事態宣言が解除になりました。私は3月中旬から登校禁止、自宅からリモート勤務、自宅での教材作成業務などを続けました。3月29日に東京都の外出自粛が強く出されるまで、マスクや人との距離などに配慮しつつ美術館にも出かけていたのですが、4月と5月は、週に1回の食品買い出しのほかは、完全引きこもり状態でした。
すぐすぐあちこち出かけるわけじゃないですが、自粛解除の報を聞くだけで気分が広がる気がします。
2か月間の「ねじれた春」でした。「わたし、よくがんばりました」って、みんな思っているんじゃないかしら。
引きこもり中、映画館で見なかった映画の中から、2019年に公開された『ねじれた家』をテレビ録画でみました。
アガサ・クリスティ小説を原作とする映像作品、私はミスマープルシリーズやポアロシリーズ、楽しんでみてきました。犯人が当たると自分も名探偵になった気分ですが、私の推理はたいてい当たらない。
『ねじれた家』映画ポスターで中央に立つグレン・クローズは、さすがの貫禄で存在感を示していましたが、推理を重ねて真実にたどりつく、というドラマとしては後味悪い作りだった気がします。
『ねじれた家』も、マザーグースの歌詞にでてくることばを背景に、「ねじれた人」たちが大富豪の死をめぐってうごめきます。
ギリシャ移民として若くしてイギリスにわたり一代で大富豪になったという大金持ち。思いがけない富豪の死と遺産相続をめぐって、ねじくれた家族関係からさらに事件がおきます。
アガサは、数多く描いた推理小説のうち、「いちばんのお気に入り傑作ふたつのうちのひとつ」としてこの『ねじれた家』をあげたとのこと。
確かに、推理名人でも、ラストに真犯人が明かされると、あっと思うに違いない。一番犯人に見えない人が犯人、というミステリー原則には当てはまっているのですが、真犯人がわかって私には気分悪いラストでした。
真犯人は、やはり遺産を独り占めで相続する人にならないと。気分よくない。

犯人はこの中のひとり。
ねじれっぱなしの私の心。
アベノマスクの製造販売で、儲かったところはどこだろう、とか、黒川元検事総長、かけマージャンしても訓告のみで、辞任にともなう7600万円の退職金がっぽり、という話を聞くと、ざわざわします。私が払った税金から出ているお金ですから。いくら低所得者のすずめの涙税金とはいえ、せっせと働きせっせと納税したんですから。
モリカケなどを追及しない検事を確保しておくためには、政府の言うことをちゃんときいておくと、ちゃんと退職金もらえるよ、っていうことを検察庁に示すためなんだそうです。
アベノマスク、小さいので使いにくいと躊躇していました。子どもにちょうどいい大きさだから、未開封の物は、こども病院用などに寄付できる、というニュース。ああ、開封しないでおいてよかった。
マスク、皆の家に届き出したようですが、東京、すでにコンビニやドラッグストアに出回り始めました。私はスーパーで5枚入り350円、100均ダイソーで2枚入り100円を購入。中国の友人が送ってくれたのもあるし、妹手作りの洗い替え用布マスク5枚、春庭手作り不格好マスクが2枚。なんとか足りるので、アベノマスクはこども病院や児童施設に寄付できます。
10万円の個人給付はまだまだ届いていない、と言っている間に、コロナ増税の準備が進んでいるのだそうです。給与から天引き徴収できる勤め人の所得税。増税ということばを使わずに、給与所得控除額の上限額を低く抑えることで、実質税額をを増やすことができるそうで、あ~あ、アホノマスクの代金はこうやって取られることが分かっていたなら、「欲しい人だけが1枚200円で買いに行く」という方式にしてほしかった。わしゃ買わんよ。ダイソーで2枚100円で買ったからね。
そうなると、まだ届かない10万もありがたくない。今後しばらく続くであろうコロナ増税の分を差し引きすると、多くの給与所得者は、10万どころじゃない収入減となるんです。どうにもこうにも、ねじくれています。
社会のねじれが早く元にもどりますように。
<つづく>