春庭Annex カフェらパンセソバージュ~~~~~~~~~春庭の日常茶飯事典

今日のいろいろ
ことばのYa!ちまた
ことばの知恵の輪
春庭ブックスタンド
春庭@アート散歩

ぽかぽか春庭「七夕の教室」

2020-08-01 00:00:01 | エッセイ、コラム
20200801
ぽかぽか春庭にっぽにあニッポン語教師日誌>2020教室だより(1)七夕の教室

 2020年4月から6月まで教室での授業ができないというたいへんな事態となりました。どこの学校もてんやわんやでしたが、日本語学校は「学生が来日できない」ということで、学校運営も問題山積みでした。4月入学希望者のうち退学すると決めた学生も何人かでました。

 昨年10月に入学した在校生は、4月は休校で、課題を自宅学習。5月はZoom利用による遠隔授業になりました。6月8日から通学授業。
 入国できないままの就学生は、6月まで自宅待機。7月からZoomによるオンライン授業となりました。

 春庭は、慣れないパソコン操作で、共通資料を画面に映し出すのと、学生の顔が画面に出るようにする切り替えの操作がうまくできなくて、あたふたしました。若い先生に教わりながらのZoom授業、大変でした。

 そんなばたばた教室も、在校生は、7月29日に試験も終わり、まあまあの出来。学生たちは夏に行われる大学院入試に向かっていかなければなりません。現在在学している在校生は、中国の大学を卒業し、日本の大学院進学目的で来日しています。国立の大学院は、留学生枠などの別枠がないところが多く、一般日本人学生と同じ条件で受験するので、日本語で専門科目の試験や小論文試験を受けるのは至難の業。学生たち、必死で日本語での専門書などを読み勉強しています。教室での日本語授業は「日本語能力2級レベル」を続けているのに、大学院入試で求められているのは、日本語能力1級レベルをはるかに超えた「超1級」です。
 めげずに勉学を続ける学生に感心しています。

 試験が終わって夏休みになる7月30日。夏祭りを楽しみました。
 7月7日の七夕にも8月7日の月遅れ七夕にも中途半端な7月30日ですが、笹竹にそれぞれの願いを下げて、星に祈りを。
笹竹は本物の竹ではなくてイミテーションなのがちょっと残念ですが、来年以降も使いまわしするとのことなので。


 今回の七夕夏祭りのメインは「浴衣着付け体験」です。
 男子学生はふたりが浴衣、ひとりは甚兵衛で、着付けは簡単。注意点は、帯結びを腰骨の上にすること。外国人男性が浴衣を着ている写真、よくあるのが、女性と同じ位置に帯を結んでしまい、七五三のように見える着方。

 女子学生には、自分でも着られるように、着付け講習会を行いました。おはしょりの作り方、襟元の整え方など。帯は付け帯だったので、文庫帯に慣れていた私には、かえって難しかったです。付け帯だと、リボンの部分が下にだらりとさがって見えてしまい、どうなおしていいのか難しかった。

 着付けチェック中


 なんとか着ることができ、短冊に願いごとを書いて下げました。みんなの願い、お星さまがかなえてくれますように。

 「笹の葉さ~らさら」の七夕の歌を歌って、お菓子を食べて、楽しい七夕パーティができました。後半は、ちょうどこの日に誕生日を迎えた学生のひとりを主役にして誕生日祝い。


 学生たちは、カラオケなどを楽しんだ後、パーティ終了後に駅前の神社まで出かけていきました。「教室で撮影するより背景が日本的でバエる」場所での撮影会にするためで、故国の両親に見てもらう「浴衣姿の私」は、より一層あでやかに映ったことでしょう。



 私が浴衣を着たのも久しぶり


<つづく>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする