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ぽかぽか春庭「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY展 in サントリー美術館」

2020-09-01 00:00:01 | エッセイ、コラム


20200829
ぽかぽか春庭アート散歩>2020アート散歩夏(5)ART in LIFE, LIFE and BEAUTY展 in サントリー美術館

 1961年の開館から「生活の中の美」をコンセプトに収集展示を行ってきたサントリー美術館。リニューアルオープンの記念展として「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」展を1期、2期、3期に分けて展示します。
 娘が見に行きたい本命作品は3期展示だったのですが、引きこもりばかりでもつらくなるからと、暑さのさなか駅から外に出ずに入館できるサントリー美術館がいい、と決定。1期も見ておこうと出かけました。
 館所蔵品なので、一部分を除いて撮影OKです。

 展示室内


 第一章 装い
 身づくろいをする、飾り整える、という意味だった古語の「装う」。生活を飾り整えた日常の美が並んでいます。化粧道具、櫛、かんざしのほか、それらを収める箱にも華麗な美が施されました。

 「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」鎌倉時代13世紀 国宝



 装いのトップにたったのは、遊女たち。舞姫の着物は流行の最先端。江戸期に入ると浮世絵に描かれた美女もファッションリーダーとなりました。

 舞踊図 江戸時代17世紀 6面のうち 重要美術品
  

 着物の柄も、菱川師宣の「ひいながた」などの小袖の図案集が出版され、流行を生みだしていきました。

 緋綸子地葵藤牡丹扇面模様打掛


 着物を衣桁(いこう=衣紋かけ)にかけたところを描く誰袖屏風も人気でした。
 誰が袖図屏風 江戸時代17世紀


第2章 祝祭・宴
 祝祭の場面も、さまざまな人々の装いを見ることができます。大勢の人が輪になって踊る。老いも若きもさまざまな衣装の人々が集う。
  祝いの酒が人々の間に回され、注いで注がれて飲んで浮かれる。
 切子三つ組み盃・盃台 江戸時代後期~明治時代


 薩摩切子 藍色被栓付瓶 江戸時代19世紀中ごろ


 朱漆塗湯桶


 狩野探幽 桐鳳凰図屏風 江戸時代17世紀
 4代将軍徳川家綱の婚礼時に制作された、という説がある祝いの屏風。 


 第3章 異国趣味
 戦国時代末期、南蛮人の渡来により南蛮屏風が描かれ、スペインポルトガルの風俗が流行しました。

 IHS桜橘桐螺鈿蒔絵書見台


 松竹梅花鳥蒔絵医療器具入れ





 サントリー美術館の入口で


 美術館、これまでも密になることなどなかった場所です。今回、入り口で熱を測ることと、手の消毒をしっかりしていましたし、一度に入館できる人数も制限しているので、避暑にも最適。涼しい中で美しいものを見て、椅子にもゆったり掛けられる、駅から直結で行ける美術、第二期、第三期の展示も見ようと思います。 

<つづく>
コメント (2)
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