20200829
ぽかぽか春庭アート散歩>2020アート散歩夏(5)ART in LIFE, LIFE and BEAUTY展 in サントリー美術館
1961年の開館から「生活の中の美」をコンセプトに収集展示を行ってきたサントリー美術館。リニューアルオープンの記念展として「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」展を1期、2期、3期に分けて展示します。
娘が見に行きたい本命作品は3期展示だったのですが、引きこもりばかりでもつらくなるからと、暑さのさなか駅から外に出ずに入館できるサントリー美術館がいい、と決定。1期も見ておこうと出かけました。
館所蔵品なので、一部分を除いて撮影OKです。
展示室内
第一章 装い
身づくろいをする、飾り整える、という意味だった古語の「装う」。生活を飾り整えた日常の美が並んでいます。化粧道具、櫛、かんざしのほか、それらを収める箱にも華麗な美が施されました。
「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」鎌倉時代13世紀 国宝
装いのトップにたったのは、遊女たち。舞姫の着物は流行の最先端。江戸期に入ると浮世絵に描かれた美女もファッションリーダーとなりました。
舞踊図 江戸時代17世紀 6面のうち 重要美術品
着物の柄も、菱川師宣の「ひいながた」などの小袖の図案集が出版され、流行を生みだしていきました。
緋綸子地葵藤牡丹扇面模様打掛
着物を衣桁(いこう=衣紋かけ)にかけたところを描く誰袖屏風も人気でした。
誰が袖図屏風 江戸時代17世紀
第2章 祝祭・宴
祝祭の場面も、さまざまな人々の装いを見ることができます。大勢の人が輪になって踊る。老いも若きもさまざまな衣装の人々が集う。
祝いの酒が人々の間に回され、注いで注がれて飲んで浮かれる。
切子三つ組み盃・盃台 江戸時代後期~明治時代
薩摩切子 藍色被栓付瓶 江戸時代19世紀中ごろ
朱漆塗湯桶
狩野探幽 桐鳳凰図屏風 江戸時代17世紀
4代将軍徳川家綱の婚礼時に制作された、という説がある祝いの屏風。
第3章 異国趣味
戦国時代末期、南蛮人の渡来により南蛮屏風が描かれ、スペインポルトガルの風俗が流行しました。
IHS桜橘桐螺鈿蒔絵書見台
松竹梅花鳥蒔絵医療器具入れ
サントリー美術館の入口で
美術館、これまでも密になることなどなかった場所です。今回、入り口で熱を測ることと、手の消毒をしっかりしていましたし、一度に入館できる人数も制限しているので、避暑にも最適。涼しい中で美しいものを見て、椅子にもゆったり掛けられる、駅から直結で行ける美術、第二期、第三期の展示も見ようと思います。
<つづく>