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ぽかぽか春庭「黒田記念館&東博本館」

2021-01-10 00:00:01 | エッセイ、コラム


黒田清輝「瓶花(菊)」1912(明治45)年

20210110
ぽかぽか春庭アート散歩>2020アート散歩を振り返る(1)黒田記念館&東博
本館

 2020年11月12月2ヶ月間に、無料の美術館公開とぐるっとパス利用(99館分の入場券と割引券がついているチケット集)で、30館ほどの美術館博物館めぐりをしました。2ヶ月で30館、記録です。娘と一日に午前午後ふたつの館をめぐるハードスケジュールでした。

 怒濤のアート散歩記録を2021年1月2月に続けますので、絵に興味ない方には退屈かもしれませんが、さらっと絵だけでもながめていただければ幸いです。って、いつもの記事でも文章は読まれていなくて、さらっと画像だけ見られているサイトですけれど。文章も読んでくださる奇特な方、ありがとうございます。今年も娘が評する「固くて面白くともない文章」を続けます。

 11月3日文化の日は一般人も東京国立博物館が無料になります。私は「70歳以上常設展はいつでも無料」を利用して、本館は「国宝室展示替え」ごとに本館常設展を見ていますが、娘は何か特別展があるとき以外に東博に来ないし、特別展の日は特別展を熱心に見ただけで疲れてしまい、本館の常設展を見に行く力が残っていない。
 そこで、今回は常設展だけ見る、そのかわり、普段は足を延ばさない黒田記念館も見てみる、ということにしました。

 黒田記念館も「だれでもいつでも無料」なのですが、いつ訪れても観覧者は少ない。
 11月3日は、特別室が開室されていたので、私も久しぶりに「真善美」の3点セットや美術教科書の展示「湖畔」を見ることができました。写真撮影は本館と同じように、撮影禁止マークがついていない作品はフラッシュなしでとることができます。

 黒田の絵について特に好きだとも思ってこなかったのですが、「写実」ということを考えているところだったので、以前見たときよりも心に響きました。

 トルコ帽子の自画像1889(明治22)


 真善美


 舞子


 案山子1920(大正9)


 「読書」と私
 

 黒田記念館前


 「何が描かれているのかわからない絵は嫌い」という現代美術嫌いの娘も、黒田の写実はわかりやすかったので、気に入った作品の絵ハガキを買っていました。

 東洋館のレストランで五目麺を食べてからゆっくり本館を回りました。
 今回の本館。子ども達がアートを楽しむための企画展が本館1階でありました。
 アートが身近であるものであり、楽しめるものだということを子ども達にわかってもらい、アートは楽しいな、という思いを持って育ってほしい、というプロジェクトです。館内でおしゃべりしていると係員からこっぴどく叱られるというような美術館でなく、いろいろな仕掛けで面白がってもらおうという企画、続けてほしいです。
 面白企画のひとつとしてデジタルアートや高性能精細複製の作品が出展されていました。たとえば、酒井抱一の夏草秋草図では、風が吹いて草がゆらゆら揺れているデジタルアートになっていました。

 以下の屏風。国宝の酒井抱一「夏草秋草図屏風」と国宝「納涼図」、複製ですが、私のような近眼&老観の者には両方並べられているとしても違いがわからないかも。ただし、「本物を見た」という感動も大事なことなので、本物は期間限定で展示し、ふだんは複製を出しておく、というのもいいんじゃないかしら。作品劣化を防ぐことと、子供にも日本の至宝に親しんでもらうために、複製展示してほしい。

 



<つづく>

コメント
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