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ぽかぽか春庭「高山街並みめぐり・その2」

2022-11-06 00:00:01 | エッセイ、コラム
20221107
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記秋の旅(6)高山町歩き-街並みめぐりその2

 高山の「祭り会館」と「高山陣屋」は、どんな駆け足ツアーの観光バスも必ず立ち寄るであろう高山の2大観光スポットでしょうが、わたしには、ただ当てもなくぶらぶら歩きまわる町歩きが楽しかったです。今回は、そんな街歩き後半のレポート。

 26日、「しもちょう」とか、「さんの町」とか、いろんな町筋を歩いたのですが、きちんとした記録をとっておかないから、あとから写真を見ても、どの町がどれやらわからなくなりました。ちゃんとした町並み写真はきっと写真家が写真集とかだしているだろうから、私のは、ただ「こんなところ歩いたよ」という思い出ヅクリ。
 
 以下は「しもちょう」と「さんの町」で見た町並み建物が順不同でならべてあります。



 町並みの中、畳屋呉服屋など、日常の生活が営まれていました。観光客相手のおみやげ屋とかカフェばかりが並ぶ町並み保存が多いなか、高山の中はさまざまな生活にあふれていて、趣がありました。
 補助などもあるかもしれませんが、日常生活を送りながら家の補修保存を行うのはたいへんなことでしょう。日常の中に高山の街がこうして残されるのは貴重なことと思います。

 こちらは産婦人科の医院。


 酒屋
 味噌屋

 珍しい3階建ての町屋

 
 茶寮「三葉」は、HPに堂々の由来を掲げていましたが、貧乏春庭はのれんをくぐらず、写真だけとらせてもらいました。


 三葉による由来の口上
 当店はかつて屋貝家の邸宅があった場所です。 屋貝家は金森家の家臣として名をはせた山蔵家とも親戚関係がありました。 戦国時代、金森長近が飛騨に攻め入った際、 山蔵縫殿助宗次は飛騨の土豪三木氏との争いで 畑六郎左衛門休高を一騎打ちで討ち取り功をなしました。 山蔵家で使用したと伝わる鞍や兜が屋貝家に残されております。 屋貝家は十七世紀に町代、後に町年寄となり幕末まで世襲により続きました。 町年寄は今で言う裁判所、税務署、消防署、市役所などの 機能を果たしており、様々な事務を行っておりました。 家業は酒造業、生糸などの問屋、鉱山業などを営み、 代々皆文化人で、俳句、書画、茶

道などを嗜んでいたようです。

 街並みの中のカフェといえども、この由緒。
 店のHPに、中山秀征が旅番組の取材に来てかき氷を食べたと書いてありました。かき氷が一杯2千円くらいしそう、なんてビビっていないで、ちょこっとカフェしてみたらよかったのだけれど。貧乏旅行だからね。ひとり旅は、いつもこんなもん。

 私が食べたのは、一本130円の団子一皿2本。東京のみたらし団子と変わらないけれど、高山で食べた、というのが思い出。
 
 団子屋の中。店の中の写真を撮ってもいいか許可を求めたら、ぶっきらぼうそうなおっさんが、「べつに、かまわねぇ」と。

 下町の自治会館かなにか。「よって館しもちょう」というネーミングでしたが、よらず。
 英会話塾も、こんな風情。
 餅屋

「古い町並み」という標識が出ている角

 「さんまち通り」は、いちばんにぎわう観光名所らしいので、夕方最後に歩きました。

 この時点で夕方5時。火曜日の夕方ですから、23日24日25日の3連休のごったがえしのにぎわいは少なくなっていました。高山の友人宅によく泊りに行くという同僚にきくと、休日の高山「ふるい町並み」の通りは、原宿竹下通り並みの押すな押すな状態だそうです。

 火曜日午後5時にも人通りはまだ続いていましたが、人がいなくなったころあいを見て、写真を写すこともできました。


 昼前におだんご食べたほか、高山グルメ食べ歩きは、飛騨牛寿司と高山ラーメン。どちらもおいしかったですが、かなりの「観光客値段」でした。ま、おいしかったからいいか。



 ラーメン食べ終わって、さんの町入口というバス停で駅前に戻るバスを待つ。10分ほど待ってもこないので、心配になりました。ラーメン店「龍」から歩いてすぐの橋のたもとの交番へ行き、尋ねました。「あそこのバス停、次のバスが駅前にいくかどうか、わかりますか」。おまわりさんなら市内の交通について、知識があるだろうと思ったのです。
 若いお巡りさんが「バス停を見てきてやるから、交番の中で待ってて」というので、しばらく待っていると、目の前を駅行きのバスが通り過ぎました。

 お巡りさんが戻ってきていうには「今、バスいっちゃったね。次は40分後」と、のんびりいうので、「ああ、尋ねたりしないで、あのままバス停でまっていれば、あと少しで駅前ホテルに戻れたのに」と、激しく後悔。
 中年のおまわりさんが、タクシーを呼んでくれたので、「御親切ありがとう」と、礼を言って乗り込む。知らない観光地でひとり旅の観光客だと思われると、遠回りにぐるぐる回ってえらく高くつくタクシーもありました。タクシーに乗りたくなかったのだけれど、おまわりさんが「交番の前まで一台」と呼んでくれたタクシーだから大丈夫、と思って乗車。駅は歩いても10~15分と言う場所なので、2kmまで初乗り料金でいくとの予想よりは高かったけれど。

 というのが今回の旅の唯一の失敗です。高齢者一人旅はえてして「すっころんで骨折」なんてことにもなるのに、バスじゃなくてタクシー代奮発したくらいの失敗は、まあ、全般としてよい旅だったといえましょう。

<つづく>
コメント (2)
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