20201122
ぽかぽか春庭ニッポニアにっぽん語教師日誌>日本語教師養成講座漢字の読み方(2)新常用漢字の音訓読みクイズ51-100
漢字の読み練習復習です。10年前の春庭漢字練習の再録、10年たつと忘れてしまうものかもしれないから、頭の体操に役立ててください。
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2010/05/15
ぽかぽか春庭ニッポニアニッポン語教室>新常用漢字(3)漢字読みテスト51-100
さて、新常用漢字の読みテスト、第一日目はいかがでしたか。社会に浸透しているという理由で選ばれている新常用漢字候補なので、おおかたは読めると思うのですが、75番あたり、若者と年配者の読み方が別れる例かもしれません。
ほとんどの人が誤読するようになれば、誤読のほうが「正しい読み方」となっていく、という例のひとつ。「誤読から慣用読みへ」については、下記の春庭「感じる漢字」話のサイトをご覧下さい。
http://www2.ocn.ne.jp/~haruniwa/nipponia0502.htm
51)手で扇子を「玩ぶ」
52)愛玩動物」を飼う
53)日本と「韓国」との交流
54)「歌舞伎」の公演
55)不思議な顔の「伎楽」の面
56)ビルの壁に「亀裂」が走る
57)鶴は千年、「亀」は万年
58)「近畿地方」の天気予報
59)肩を「脱臼」する
60)「石臼」でそば粉をひく
61)犬は「嗅覚」がすぐれている
62)花のにおいを「嗅ぐ」
63)床に「雑巾」をかける
64)「僅差」で逃げ切る
65)「僅かな」差で金メダルをのがす
66)「錦秋」の時期に旅行する
67)「錦絵」に描かれた風景
68)将来を「危惧」する
69)絶滅の「惧れ」のある小動物
70)肉を「串」に刺す
71)「洞窟」の中を探検する
72)「熊」が人里に現れる
73)お寺に「参詣」する
74)「初詣で」に出かける
75)古代美術への「憧憬」
(答え)
51)もてあそぶ52)あいがんどうぶつ53)かんこく54)かぶき55)ぎがく56)きれつ57)かめ58)きんきちほう59)だっきゅう60)いしうす61)きゅうかく62)かぐ63)ぞうきん64)きんさ65)わずかな66)きんしゅう67)にしきえ68)きぐ69)おそれ70)くし71)どうくつ72)くま73)さんけい74)はつもうで75)しょうけい(最近では「どうけい」という誤読のほうが優勢)
76)サッカー選手に「憬れる」
77)弟子に「稽古」をつける
78)「間隙」をついて攻める
79)「隙間」から風が入る
80)「手間隙」をかけた仕事
81)「桁違い」の実力の持ち主
82)「拳銃」を密輸する
83)「拳」を振り上げる
84)「拳骨」でなぐる
85)ピアノの「鍵盤」
86)自転車の「鍵」を忘れる
87)船が「右舷」から波をかぶる
88)「股関節」をいためる
89)「大股」で歩く
90)「太股」の筋肉をもみほぐす
91)「猛虎」がすむという密林
92)「虎」の尾を踏む気持ち
93)「脳梗塞」で入院する
94)「鎌」で稲を刈る
95)「喉元」すぎれば熱さを忘れる
96)「雨乞い」の祈り
97)「傲慢」な態度をとる
98)「傲る」平家は久しからず
99)決勝に「駒」を進める
100)競走馬の子を「産駒」と言う
76)あこがれる77)けいこ78)かんげき79)すきま80)てまひま81)けたちがい82)けんじゅう83)こぶし84)げんこつ85)けんばん86)かぎ87)うげん88)こかんせつ89)おおまた90)ふともも91)もうこ92)とら93)のうこうそく94)かま95)のどもと96)あまごい97)ごうまん98)おごる99)こま100)さんく
私は100番の「さんく」という競馬用語を知りませんでした。私が知らないだけで競走馬関係の専門用語であるだろうと見当をつけたのですが、重箱読み湯桶読みの可能性もあるので、「さんごま」「さんこま」「さんく」のどれかわかりませんでした。
結局は音読みの原則通りでよかったのに。「さんく」漢字に強い一太郎の熟語変換でも「三区・三句・惨苦」の三つしかでてきませんでした。この調査を編集した人たちの中に競馬ファンがいたという理由のほかに、この産駒が漢字読み仮名テストの熟語に選ばれた理由がわかりません。
1題3点で計算して、100題で300点満点です。以下、333題まで、脳の活性化めざしてがんばりましょう。
<つづく>