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ぽかぽか春庭「高山の街並みと建物」

2022-11-01 00:00:01 | エッセイ、コラム
20221101
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記秋の旅(4)高山の街並みと建物

 9月26日朝7時15分のバスで神岡から高山へ。夜は乗降客もすくなかったので、60分ちょっとで神岡に着いたのですが、朝は高校生の通学バス、通勤バスとして乗せておろして進むので90分近くかかりました。

 駅前に取ったホテルに荷物を預け、高山駅前のカフェで朝ごはん。
 市内バスを利用して、町歩きに出発です。本日は神岡に続いて「古い町並み」を歩き、高山の建物をめぐろうと、出発。

 


 月曜日の高山、静かな落ち着いた街並みでした。
   畳屋、一刀彫屋など、家々の商売もさまざま。
  


 越中街道の街並みもよく保存されていました。




日下部家住宅は「日下部民芸館」と言う名の観光スポットになっていました。私が見学した時間帯、外国人ツアー客が見学していました。」

日下部民藝館の内。外国人ツアー客がガイドの説明を聞いています。
 天井の梁がよかったです。
日下部民芸館の庭
 軒に下がる明かり
 これはいったい何だろうと思った屋根なに?


 
 吉島家は内部は見学できませんでした。月曜日だったからなのか、いつも閉鎖しているのかわかりませんできたけれど。

  街並みのなかで、関東では「うだつ」と呼ばれている、近隣からの類焼を防ぐ役割の屋根の仕切りを見つけました。高山では「火垣ひがき」と呼ぶそうです。年をとっても、一人前の一家を構えることが出来ない人のことを「うだつが上がらない」と言ったものですが、高山では「ひがきがあがらない家」というのかしら。
 立派な火垣を構えた家。


 もうひとつ、高山の家屋で目についたのが、大工や建具などの職人ごとの「雲」の飾り。ひとりひとり違う雲を持ち、この雲の飾りを見れば「ああ、だれそれが手掛けた建物なのだ」と、すぐに分かったそうです。「飛騨の匠」の誇りが表現されている「雲」の飾りです。


 高山の街道や町筋をあちこち歩いて、いったいこれはどの町だったか、わからなくなってしまったけれど、どの町もしっとり落ち着いていてすてきでした。住んでいる人には、改築の制限など不便な面もあるかもしれませんが、この街並みを保っていってほしいです。

 漆の店でがあったので、のぞいてみました。今を去る40年の昔、結婚式をする予定じゃなかったのに、急遽「でき婚」することになり、大慌てで準備。「引出物」なんぞも準備することになりました。山形や群馬から親戚が来て、日帰りする人もいるので、重いものはダメ、日常使えるもの、という条件を満たす品として「春慶塗のお盆」を選びました。
 それで「春慶塗」の看板を見てなんだか懐かしくなり、店に入ったのです。


 娘のおみやげに春慶塗のバレッタを選びました。職人が手塗りで20回以上も塗り重ねたという一品もの。模様は、銀箔を塗りの間に敷きこんでいるという説明でした。

 高山屋台会館は、青春18切符で「24時間でできるだけ遠回りする」という旅をしたときに、立ち寄りました。このとき、米沢ではタクシー往復で上杉神社、高山で高山陣屋と屋台会館に降りたほかは、一日中「乗り鉄」で最後は名古屋で下車。夜行バスで新宿に戻りました。

 屋台会館には、秋のお祭りで使う屋台が展示されていました。

 実際に人々が屋台をひいて町を練り歩くようすを想像して、いつか高山祭を見に来たいと思いつつ。

 屋台の車輪の前で。

 屋台会館の別の展示室は、飛騨の匠が手掛けた建築物の模型が並んでいました。日光東照宮など精緻な模型でした。
 五重塔の模型と。


 たかやまの町並み巡り、後半へ続く。

<つづく>
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