20221225
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記>今年も、、、(5)2022年のアート巡りまとめ後半
クリスマスです。ご家族そろっての楽しいクリスマスイブをすごし、親しい人とともに教会のミサに出たり、有意義なクリスマスであったことでしょう。
春庭のイブの遠い思い出。ある年の年末。子供たちのためにプレゼントを用意するお金もなく「サンタ予約券」というのを、ベランダにつるした靴下の中に入れました。お正月になってからようやくお金を工面して池袋サンシャインに出向き、「子供がサンタ予約券を持ってきたら、好きなおもちゃを買わせてください。あとでおつりなど清算しますから」とトイザらスの店員さんにお金を渡しました。いろんなイブがあったけれど、なぜかこの「サンタ予約券」を一番に思い出すのです。
2022年のイブ24日。昼間は「1年間のお出かけ日記まとめ」をしているうちに日が暮れました。
晩御飯は、娘が懸賞で当てたケーキを食べ、娘が懸賞で当てた「珍味セット」や「ふかひれスープ」。スーパーの「本日の目玉スペアリブ」を圧力釜で煮てクリスマスイブディナーにしました。おそらく東京で一番の安上がりイブディナー。でも、おいしかったです。
お出かけ日記。せっせと美術館博物館めぐりをした2022年。特に夏場は、美術館博物館は最高の居場所でした。適切に冷房が効いて涼しく、広々した空間で好きな絵を眺めていれば至福のひととき。
コロナ対策もきちっとしているから、安心して館内を歩けるし、観覧者もコロナ前に比べれば少数だったから、ゆったり落ち着いてすごすことができました。冷房は観覧者のためではなく、絵画や彫刻保護のためのものなのだけれど、湿度温度管理いきとどいていて、快適空間でした。
アート巡り2023年後半。
・7月
ガブリエルシャネル展(三菱一号館美)一人で一度、娘といっしょに2度目も見に行きました。芭蕉布展(大倉集古館)人間国宝の織る芭蕉から糸を紡ぎだした布の着物。芭蕉布の着物を着て観覧に音連れた方のたたずまいに、ただただ羨望のまなざし。やさしき明治展(府中市美)
・8月
日常にひそむ神秘1891-1980展 (町田市立国際版画美)光陰礼賛―モネからはじまる住友洋画コレクション(泉屋博古館)
・9月
常設展(箱根岡田美)モネからリヒターへ(ポーラ美)常設展(星野王子様ミュージアム)常設展(彫刻の森美術館&箱根美術館)
・10月
キース・ヴァン・ドンゲン展 (パナソニック汐留美)ボストン美術館展(東京都美)
刺繡絵画の世界(日本橋高島屋)第69回日本伝統工芸展(日本橋三越)アールヌーヴォーからアールデコに咲いたデザイン・オールドノリタケ×若林コレクション(横浜そごう美術館)愛のヴィクトリアンジュエリー華麗なる英国のライフスタイル(八王子夢美)アジアの漆工芸展(東京芸大陳列館)フィン・ユールとデンマークの椅子展(東京都美)ルネ・ラリックの輝き(箱根ラリック美)ベネチアンガラスと近代ガラス(ガラスの森美)所蔵ガラス展(東京国立博物館)
建物めぐり
・3月
勝海舟記念館(旧清明文庫)港区郷土歴史館(旧公衆衛生院)松濤美術館(白井晟一設計)中銀カプセルビル(黒川紀章設計)
・8月
箱根富士屋ホテル 菊華亭(元宮ノ下御用邸)
・9月10月
旧深山邸、親和荘、旧秋葉家など(飛騨神岡の神岡城や船津座などの復元建物も見学)神岡図書館(磯崎新設計)高山古い町並みと建物群(高山陣屋、村半など)
建物見学しながら絵を見ながら彫刻を眺めながら、つらつら思いにふける。「人はどうして絵が見たいのだろう」
美しいものはどこにもある。夏の青空に浮かぶ白い雲も、秋の夕暮れ、紅葉の向こうに暮れなずむ街が見えるのも、雪景色も、みな美しい。
でも、それだけでなく、どうして人は「アート=技が生み出すもの」を欲するのだろうと、「へたの考え休むに似たり」のぐるぐるめぐり。アーティストとは、日本語では芸術家の意味で用いるけれど、「技術を用いる人」の意でもあります。
石器時代から人は洞窟の壁に顔料で動物の姿を描き、その動物を仕留めることを祈り動物への感謝もささげました。描いた人は決して「仕留めて肉を食べたい」という思いだけでなく描いたに違いないと思うのです。絵を描いた人は美しい動物の体を表現したかっただろうし、見た人がいたとして、「肉、喰いたい」というほかにも思いが浮かんだでしょう。
結論はでっこないし、出なくてもよい自分への問いなのですが、とにかくこれだけ大量に美術館博物館をめぐり、美しいもの、歴史的価値があるもの、心に衝撃を受けるもの、受け止めてきました。
2023年はどんな「美」どんな「アート・技」にであえるのだろうか。まだ見足りない。まだまだ見たい。
<つづく>