針外しも詳しくないのでなんか説明になってないですね。ま、昔読んだ本の中で記憶に残っているのを引っ張りだしてみました。
勝戦計こちらが戦いの主導権を握っている場合の定石。
満点過海- 敵に繰り返し行動を見せつけて見慣れさせておき、油断を誘って攻撃する。城攻めで正面攻撃を繰り返して実は裏山の間道から攻め落とすなんてのはこれに当たります。
囲魏救趙- 敵を一箇所に集中させず、奔走させて疲れさせてから撃破する。国士無双・韓信の「十面埋伏の計・別名、車懸かりの計」がこれですかね?
借刀殺人- 同盟者や第三者が敵を攻撃するよう仕向ける。敵の中に潜入して、信用を得て、離間の計で敵の大将を討ち取ったりします。プロイセン王国のビスマルクが遊説して戦わせたり(何処の国だか忘れてしまったよ)。諸葛亮が呉の国に赴いて魏軍と呉軍の開戦を促したりしました。
以逸待労- 直ちに戦闘するのではなく、敵を撹乱して主導権を握り、敵の疲弊を誘う。兵糧攻めや、劉邦の項羽を囲んだ時の四面楚歌がこれですね。
趁火打劫- 敵の被害や混乱に乗じて行動し、利益を得る。火攻めなんかがこれにあたります。
声東撃西- 陽動によって敵の動きを翻弄し、防備を崩してから攻める。文字通り「東を攻めるぞ!」と言いながら西を攻め込みます
連環計- 敵と正面からぶつかることなく、複数の計略を連続して用いたり足の引っ張り合いをさせて勝利を得る。この連環の計にはもう一つの話があります。これも三国、赤壁の戦いで何十万の曹操軍が船団を組んで南下してきましたが、強風により川が怒涛の様に荒れ狂い、兵士が船酔いで戦意が喪失し、挙句に疫病迄流行り始めた時に、まだ野にいた龐統が曹操の元に赴き、船と船を鎖で繋ぐ献策をします。船団があれほど揺れていたのが不思議な位収まったので曹操がいたく喜んだとあります。しかしこれは火攻めを前提にした龐統の謀でした。苦肉の策で黄蓋が火攻めをした途端折からの風によって火の海となり鎖で繋がれた船が全焼してしまいます。
走為上- 勝ち目がないならば、戦わずに全力で逃走して損害を避ける。これが所謂「36計逃げるにしかず」です。
兵法書には六韜三略、孫氏の兵法、孫臏の兵法、呉子の兵法等色々ありますが、こういう知恵は現代にも通用します。ただ、人を陥れるだけのものは非難されるべきものであり、そういう時に使いたくないもんだね。今の世の中詐欺が蔓延していますが、そういうのを見破る助けになるやも知れません。