針みたいな肉体労働者は、長い事、同じ姿勢で仕事をすることが多いですが、人間、まっすぐ立っているようで、軸足で立っているんです。(極端な言い方をすると)、すると骨盤、背骨、頚骨が後ろから見るとSの字になっている。その長いことしている我慢している姿勢を大脳が「これが正しい姿勢」と記憶してしまうんですよ。そして、睡眠している時にこの悪い姿勢に戻してしまうんです。
だから朝起きた時に腰が痛い事が多いんですよね。これを治すには、整体して長い間、正しい姿勢を保持する事が必要です。(と言うのは、この少しでも良い長い状態を大脳に記憶させる事にあるのです。)
前にも書きましたが、枕も重要な要因だ。横向きの時は肩の幅。仰向きの時は、低いものでないと、頚骨が微妙にズレテくる。
頚骨の次は背骨だ。背骨を両拳を前で合わせて、上から背骨にあてがって「グッ、グッ」っと押していく。この時絶対強く押しては駄目だよ。ずれている背骨が「ゴキッ」っと鳴る。そして、だんだんと矯正して行く。
次が腰骨だ。これは腰に手を当てて、右足(左足)の付け根から足を逆反りにするのだが、素人は止めた方がいいね。で、素人に出来る腰痛を和らげる方法を一つ。
まず、うつ伏せに寝かせて、お尻の筋を外側から、肘を使って「グッ」と押して筋を伸ばす。決まると筋が延びてかなり辛いよ。
二つの椅子を用意してその背もたれの天辺に手を置いて、突っ張って体を吊る。十字懸垂みたいじゃなくて、身体に腕を沿わせる感じだね。足は地面についていてOKだよ。決して無理に身体を持ち上げなくてもいいんだよ。それでちょっと吊ったら、今度は、片足で立ちます。立っている足と反対の足を腕で抱えて胸に付けます。(付ける様にでいいですよ)その足を今度はそのままの高さで横に、外にまわすようにズラシテみて下さい。その時「ゴキッ」と腰骨がなるようならしめたもんだ。そうキックボクサーの踊りみたいにだ。
毎朝、椅子を使って、身体を吊って、足を上げて外に膝をまわすようにして、「ゴキッ」っとさせる。これで、痛い腰痛からかなり開放されるはずだ。
あともう一つ。毎朝起きたら頭をゆっくりでいいからグルグルと回す。出来れば、前後、左右、左右斜め前、左右横向きをする。その時、ミシミシと音がする。酒飲みはそれが如実だ。
以上の事をすると、すぐには痛みは取れない。身体を動かしていると、だんだんと、「ボキッ」、「ボキッ」と骨がなって、自ら整体してくるのだ。
これは余談だが、嘗て、針は、背骨、腰骨がズレテいると、眉毛の元髪、鼻の脇が、赤くなって「うすいかさぶた」が出来た。また頭がフケ症で櫛で梳かすと大きいフケが出たもんだ。
若い頃の針にとってはとっても恥ずかしかった。針はアレルギーとか、内臓疾患が原因だと思っていろいろ処方を試みたが、これが全くの的外れでした。今はこの症状が全くない。
また其の頃から腰痛が酷くて、大学の頃、通学時に東京タワーのパーキングのところで足が痛くて歩けない事があった。その時母校(日大三高)柔道部の先生が麻布十番で道場を開いておられ、接骨院も経営されていたので、症状を訴えると、骨盤矯正して頂いたのが始まりだ。嘘のように治る。その場で回し蹴りが出来たりした。
これを元に段々と自分なりに考えて今日、ようやく分かったんだ。
針の近くに杖をついている、おばさんがいる。長年、痛いまんま我慢して、いたら杖をつくようになったんだ。ちゃんと整骨していればこんな事にならなかったんだ。足の悪い人は決まって、身体がS字に変形している。
西洋医術も大変優れてはいますが、身体の骨格に関しては東洋医術に適わない。こういう事を指示出来ない。骨法に関しての知識が全くないんです。
でも針はこれを断言出来るよ。身体の病状は絶対長年の物理的な蓄積が要因なんだ。背骨を綺麗に矯正、骨盤を強制すると、必然的に治ってくるのだ。
これは門外不出の秘術だよ。特別に教えちゃおう。 少林寺の易筋経に匹敵するものだぞ!。おいおい、法螺もたいがいにしろよ。チャウチャウ、本当だってばー。
まあ、信じるかどうかは皆さんの勝手だ。針はこれで今腰痛、がなくなった。