ダルタニアンの故郷はガスコーニュのタルブの生まれ。マンの街ではロシュホールに、パリに来てからはアラミスに田舎者呼ばわりされているほど、フランスでは田舎だったんだろうね。スペインとの国境の近くです。物語では8エキューと一頭のボロ馬を親から譲り受けパリの街へと出世を求めて出発する処から始まります。
ガスコーニュ タルブにあるダルタニアンの生家
ジュサック隊をコテンパンにやっつけて相手の剣を巻き上げて凱旋している絵だろう。
アラミス、アトス、ダルタニアン、ポルトス
ジュサック隊の中にも一人剣豪が。隊長が「もう剣を引け」と言うと「ビカラ此処に死なんとす」「命令だ」と言うと後ろに飛びのいて剣を二つに折って口笛を吹きはじめます。ダルタニアンを始め銃士たちはこぞってその勇気を讃えました。本書ではこのビカラの息子も出てきます。
ダルタニアン
ダルタニャン(仏: D'Artagnan、1615年? - 1673年6月25日)は、ブルボン朝時代に活躍したフランスの軍人。 本名はシャルル・ド・バツ=カステルモール(Charles de Batz-Castelmore)であるが、通称のダルタニャンの方が有名である。軍人としての活躍は歴史に名前を残すほどではないが、アレクサンドル・デュマ・ペールが『三銃士』を始めとする『ダルタニャン物語』で描いた創作上の人物としての知名度が高い。近年はダルタニァンと表記されることも多い。小説でダルタニャンが登場する場合、ファーストネームは「シャルル」になっていることが多い。これは史実のダルタニャンにちなんだものと考えられる。しかし、『ダルタニャン物語』においては、ダルタニャンのファーストネームは明らかにされておらず、「シャルル」と名乗るシーン、呼ばれるシーンは存在しない。
アトス 修道院アトス
アトス
モデルになった人物は、アルマン・ドゥ・シレーグ・ダトス・ドートヴィエイユ (1615年-1643年)。『ダルタニャン物語』とは15歳ほど若く生まれている。銃士隊長トレヴィルの親類で、そのつてをたどって銃士隊に入隊。軍人としてはとくに見るべき功績もなく、決闘さわぎを起こし死亡した。物語ではアトスと言う名前は、ミレディに裏切られて、世を悲観して、心を浮世から出家して僧院に身を置く、イタリアにある山、アトスと言う修道院 にちなんで名乗った名前だとされています。ラ フェール伯爵と名乗っています。
アラミス
アラミス
アラミスには実在のモデルとして、アンリ・ダラミツ(Henri d'Aramitz)という人物がいる。銃士隊長・トレヴィルの甥であったので、コネをたどって銃士隊に入る。ただ、軍人として特に目立つ功績は立てていない。 物語ではイエズス会の管区長になり、ルイの双子の弟を擁立して、国家の転覆を図る。二コラフーケの懐刀。アラメダ公爵と名乗っています。
ポルトス
ポルトス
ポルトスのモデルは、イザーク・ポルトー(1617年 - 1712年)というガスコーニュ人の銃士。銃士隊長・トレヴィルの従兄弟であり、そのつてをたどって入隊したと見られている。軍人としては特に見るべき功績はないが、従兄弟にはアルマン・ダトス(アトスのモデル)がいる。1654年に父親が死亡すると退役。1712年に脳梗塞で死亡した。デュバロンブラシ―、ピエールフォン。男爵になった。ダルタニアンのはからいで、ルイ14世の食卓に召された。ルイ14世の料理人ヴァアテル(最近DVDがでていますね)も出てきます。
コンスタンス ボナシュー夫人(左)
コンスタンス ボナシュー夫人
ジャック・ミシェルの妻。王妃アンヌの忠実な下着係の侍女。歳の離れた夫がいるが、物語ではダルタニャンにも好意を寄せられる。王妃のダイヤの一件を通じて彼と相思相愛になるも、ミレディーの復讐に巻き込まれ誘拐される。王妃により救出され、ベチューヌの修道院にかくまわれていたが、そこでミレディーと対面、彼女に毒殺される。
ミレディ
ミレディー・ド・ウィンター
リシュリューの腹心で、美貌と知恵を兼ね備えた謎の女。ミレディとはマイ レディの事ね。他にアンヌ・ド・ブリュイ、シャルロット・バクソン、クラリックなどの別名・別姓を持つ。自分を貶めた者に復讐する癖があり、陰険。神を信じず、己の力のみを信じる。ワルド伯爵に熱を上げていたが、それに嫉妬したダルタニャンにより仕返しを受ける。胸に百合の烙印があり、秘められた過去を持つ。ウィンター卿は亡き夫の兄(義兄)。コンスタンス・ボナシュー殺害直後に、ダルタニャン達によってかつて犯した悪事を断罪された上、元ベチーヌ(リル)の首切り役人に処刑される。生前最後の台詞は英語でなされた。モデルとなった人物は、バッキンガムの愛人だったカーライル公爵夫人ルーシー・ヘイ(英語版)だと言われている。実はアトスの偽りの妻だった。天使のような美人だが一度荒れ狂うと魔女の容姿に変わります。
2~3人を除いて、実在した人物です。
とざっと、載せましたが、本から受ける自分なりに想像したのとかなりかけ離れた肖像だよね。
針外しはフランスのこの頃の社会が好きですね。日本の武士道とは一寸違った(風土の違いがあるからしょうがないね。陰謀、恋等、魅力たっぷりなんですね。