星の世界は人口が少ない。だからすぐに、その世界の有名人と仲良くなれるし、自分もすぐに有名人になってしまう。カートン光学の関根増三(皆。ゾーさんと呼んでいます)や江原順子さん(旧姓:猪俣順子)なんかとすぐ仲良くなったよ。花園インターからすぐの、登谷山に観測所が並んでいて、星祭なんか良くやる。)
で話は元に戻して・・・。
・・・と、言ったものの、星の写真ってーのは奥が深い。
まず、簡単な理論から言うと、ただの三脚にカメラを載せるだけでは、地球の自転によって、星は画面から、逃げて言ってしまうんですよね。それを避けるには、地球の自転と反対の方向に同じスピードで動く機械があればよい訳でありますね。その難問に答えるのが赤道儀と呼ばれる機械なんですね。(もっとも、固定で星を回転させて撮るのもありますがね)
私の購入した頃はまだ出始めでしたが、今の赤道儀はコンピューターと連動していて、また北極星の極軸を目検討で入れる為に、いくら精密機械とは言ってもずれがでるのでありますが、その目星を付けた星を自動追尾する装置がつくようになった。(今の赤道儀は買う価値があるよ。テレビにも連動できる。)
次に、カメラのフイルムの感度が大事になってきます。ASA感度という奴ですね。感度(数値)が大きくなればそれだけ時間をかけなくて星の光を取り込めるわけです。ただ、感度がよくなると画質が荒くなってきます。つまり反比例するのよね。
そしてカメラにはシャッターがありますが、夜の天空の一点を撮る訳でありますから「B」を使ってシャッターを開けっ放しで露光時間をかけて撮るわけです。当然カメラ本体のシャッターを押すという事が出来なくなりますので、レリーズを使う訳であります。例えば冬のオリオン座を50ミリ、1.2で感度が3500で固定で15秒(固定の限度だ。)で撮ると、三ツ星の下にオリオン大星雲が撮れるのは当たり前だが、画面の左側に薄っすらと筆で書いた様な、円弧が出てくる(←これをバーナード・ループと言います)。これが写った時は感動もんでした。もっと増感すると、オリオンの上の所に私達が言っている「エンゼルフィッシュ」も撮れるのだよ。
ただ、ウルトラマンの星「M78」とか、馬頭星雲はもっと大きい望遠鏡でないと駄目だね。
うちのお山の立科は道路の真上が天の川「ミルキーウェイ」(ゼウスの妻のヘラがヘラクレス(だったかな?)にオッパイをあげた時に噛み付かれて余りの痛さに振りほどいたら、ミルクがほとばしり出たのが天の川だ。)があって、星が余りにも沢山あるので、何座だか分からない。よく、星図を見て、「隣の星座は何?。」を絶えず念頭に入れて星空を見上げよう!!。何故なら首が痛くなってしまうからだ。
次回は「メシェ天体(M78のM)」についてでも語ろうか。見所はいっぱいあるよ。