さあ、飯五の仕切りだ。神輿は小さいけど、魂じゃ負けないぜ。人は三社、鳥越と兎角、大きいお神輿に群がるが、氏神様もちゃんと担がなくちゃね。大きい神輿、大勢で担ぐのも迫力があるが、丁寧に魂を入れて担ぐのも意義があるぞ。
神輿もでかけりゃいいというもんではない。なんなら、自分の地元のお神輿でいい担ぎ方をしてみろ。(これはね、小野照崎さんの親戚だから言うんじゃないよ。)声を大きく、皆で揃えてこそいい担ぎが出来るのだと針はそう思っています。
中途半端な気持ちだと神輿はバラバラになっちゃうし、「あーだ、こーだ」と諍(いさか)いまでおきてしまう。これじゃ駄目ね。「熊野神社の名に恥じぬよう」というのは担ぎ方の事だけじゃないのだぞ。
さあ、出発だ。今回飯五の仕切りは松岡君だ。若いけど、張り切っているぞ。
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毎年いい担ぎをしているので、女性や、婦人部がこぞって飯五の半纏を着るようになってきた。(普通は町会の貸し出しとなるのだが、自前、マイ半纏なんですぞ)神輿用の貸し出し半纏も足りなくなってきた。来年は数を足さないと駄目かもね。
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飯五の面々が担ぐ神輿は迫力がある。もう今年辺りはへな猪口になるかと思っていたが、何の何の、迫力さは衰えるどころか増してさえいるぞ。
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飯五の神輿を見ていると、威勢がいいので、見ているだけじゃおもしろくない。もう入りたくて入りたくてたまらないのさ。保母さん連中も前に入るとなかなか出ない。だから針達はお客さんに入ってもらう為に、出て入りたそうな顔を見つけて担がせる訳さ。
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あ~あ、サブちゃんまで!。もうじっとしていられないんだね。歩くんじゃねーぞ!。江戸の神輿の特徴は、本来は「ワッショイワッショイ」が本当(正規)なのだが、これは2拍子なのでスタスタ歩いてしまうのだ。だから、三社、鳥越などは「ソイヤーソイヤー」となった。これは1拍子なので、その場踏みになって、あまり進まなくなった。これの方が担ぎ易い。
野村さんの娘さんが会社からあわてて帰ってきたのだが、着る半纏が無い。急遽針は自分のを脱いで着せてあげた。どうだい、針さん、優しいだろ!。こらー誰だ、下心見え見えだなんて言ってる奴は。針の娘位な年なんだぞ!。お祭りの時だけ、初音のネエチャンと野村さんの姉妹は一日養子となるんだわさ。(笑)←コラー、人のうちの娘をー(怒)。ぎゃはは、ちょっとだけだ、いいじゃないの!。
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あー、これで針がどいつだか分かっちゃうよね。ちとまずいぞ。トップページに顔出してるから、どうでもいいか!?。
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とうとう、野田岩の親爺さんも我慢出来なくなってしまった。
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針が野田岩の親爺さんを鼻棒に入れた。ぎゃはは、下心見え見え。来年ももっと盛り上げさせようと、また煽り立てるのだ。
何とも嬉しそうな顔じゃねーか!。飯五の神輿は見ていると入りたくて入りたくてしょうがなくなってくるのだ。お神輿見てみな。立派に飾りつけしてくれているだろ!。最初はこんな飾りつけなんかしてなかった。神主さんも若くて成り立てだからそういうの知らなかった。飯五の担ぎ方も、気持ちが一つになったので、盛り上がる。他の町会も入りたくなってきた。これこそ、針の思う壺(笑)、あ、いやいや飯五がやってきた事が報われてきた証なんだね。
最近、昔暴走族に入っていたのが来なくなった。ちゃんちゃらおかしくて来なくなったのではなくて、熊野さんのお神輿を何回か担いでいるうちに、成果を得たんだね。聞くと立派に仕事してるんだって。こんなの聞くと涙が出ちゃうぞ。チクショウメ、泣かせてくれるじゃねーか!。何も、大企業、公務員になって出世するのが人生じゃねーぞ。自分のスタンスで其処の所で立派に働く事が一番立派なんですな。
針は、担ぎにきてくれている若者の、「今日はいい担ぎしてたよ!。」と声を掛ける事にしている。声を掛けられた若者は目がキラキラする。針はそういう目を持った子が大好きだ。そういった子に悪さをする子はいなし、たとえ前歴(マエ)があっても二度と轍(てつ)を踏む事はない。神輿を皆で大変な思いで担いだ事がその子達にとって忘れられない宝物になるのだと思う。だから町会で長老格の方々は是非これをやってくれたらと思います。(これは実感ですよ)
おっと、ちょと、お節介が過ぎてしまったぞ。