♪1
恩賜の煙草を いただいて明日は死ぬぞと 決めた夜は曠野(こうや)の風も 腥(なまぐさ)くぐっと睨んだ 敵空に星が瞬(またた)く二つ三つ
♪2
すはこそ征けの 命一下(めいいっか)さっと羽ばたく 荒鷲へ何を小癪な 群雀(むらすずめ) 腕前見よと體當り 敵が火を噴く 墜ちてゆく
♪3
機首を回(かへ)した 雲の上いまの獲物を 見てくれと地上部隊に 手を振ればどっと揚がった 勝鬨(かちどき)の中の担架が 眼に痛い
♪4
しめたぞ、敵の 戦車群待てと矢を射る 急降下煙る火達磨 あとにして悠々(ゆうゆう)還(かへ)る 飛行基地
涙、莞爾(くわんじ)と 部隊長
♪5
世界戦史に 燦然(さんぜん)と輝く陸の 荒鷲へけふも打ち振る 日章旗無敵の翼 とこしへに守るアジアに 栄(さかへ)あれ
こういう軍歌を当時は勇ましい高揚させる歌だと見ていましたが、今振り返って見ると、何と悲しい歌なんですかね。戦場に平然と死なせる為に送り出すしか意味を持たないではないか。
つくずく、日本は、意味のない戦争をしたもんだ。振り返ると、日清、日露での戦争で、勝ってしまったのが、最大の路線の誤りでした。
神の国=奢りが一緒になってしまって、あっという間に、軍事国家になってしまった。
先日、以前「隼」に続いて零戦の特集をしていました。久ぶりに見る綺麗な機体。是が戦争の道具に使われた悲しい負の遺産となってしまった零戦。戦争が無ければ生まれてはこなかったのですが、当時の世界で、人間が対等に操れる最後の飛行機だったと思うわけです。(その後はコンピューター制御)
「戦争は技術を発展させる」というのは、周知の事実ですが、余りにも犠牲が多すぎた。
「井の中の蛙」そのものだった日本。思いあがった日本が手痛い目にあったのはしょうがないけど、余りにも犠牲が多すぎた。たった一枚の赤い紙で、理不尽にも死に追いやられて、どういう気持ちで戦地に赴いたんだろう?。陸海軍部の一部の狂信者に牛耳られた日本。
こうなる前に、止められなかったんですかね?。
↓ 零戦の向こうを飛んでいる機体に見覚えのある人はもう少なくなってきましたかね?。当時敵機だった、ロッキードP51ムスタングだ。当時アメリカ製のエンジンを搭載したが、性能が良くなかったが、イギリス製のスピットファイヤーのロールスロイスのエンジンを載せた所、格段の性能を示したとか。
まだ、東名高速が出来る前に、東京沼津間は1国か246で行くわけですが、当時の厚木基地ではまだ、この銀色の機体が空を飛んでました。
物量が格段に勝っているアメリカに「神の国」というだけで、無鉄砲に挑んだ日本。「蟷螂の斧」そのままです。是は物量が豊富だったら勝っていたなんていう低俗な話しではありませんよ。
戦争っていうのは、勝っても負けても、悲しみ、憎しみ、絶望しか残しません。針の生まれたのは戦後間もない26年ですが、もうその頃の六本木はもう既に、家が建っていて、ビルも建っていました。
日本人は戦後よくも、めげずに、復興を果たしたもんです。
だから、東北の大震災で、甚大な被害を受けましたが、再びその、底力を発揮してもらいたい。
おいおい、随分と話が逸れてしまったじゃないか!?。