何回か包丁を砥いでいると、ちょっとした事に気が付く。
前に① 研ぎ方で歯を自分の方に向けて、上に向かって研ぐのだが、ほんの少しだけ、回転させる。ように砥ぐ。
② 短くトレースする。短距離で「ザッ」」と言う風に砥いで止める。
これにもう一つ追加だ。これから言うのは刃を自分の方に向けて砥ぐ話だよ。
最近、モリブデンバナジウム鋼の包丁を買った。
針みたいなど素人が砥ぐ時に一番やってはいけない事に気が付いたぞ。それはある程度、③のように砥ぐ時にどうしても止める時に、力が加わって峰の方をひきつけてしまって、歯を立ててしまう。(極端なものの言い方でだよ。イメージでだ。)
針は少林寺拳法を永久追放された訳だが、(←冗談だよ、冗談!)所謂、「突き」をする時に拳を打ち込むとその瞬間屈筋が働いて「クイッ」と拳が引き戻るんだ。
この事が包丁を砥いでいる時にも出てしまうんだよ。 トレースし終わって止める時にチョットだけ、戻ってしまって、下手をすると、砥石を喰ってしまって、折角砥いだ歯を丸めてしまっているんだ。
③ それを踏まえて考えると、その逆にすればいいのだよ。手前から向こうにトレースし終わった時にそのまま、峰を向こうに倒れるようにするんですね。倒れこむと言うのは、包丁には歯と胴との角度がありますが、倒れこんだ瞬間に、シーソーのようになって絶対歯に砥石が当たらなくなるんだね。(あくまでも、イメージでだよ)倒れたまんま送ってしまうと折角の綺麗な胴が砥石で傷だらけになってしまいます。
新潟の燕三条市で開発された包丁だ。
針も散々砥いでいても、どうしても、歯が立ってこない時があるので不思議に思っていたんだね。今日このことを踏まえて砥いでみたら、もっと歯が立つようになった。
慣れないとなかなか思うようにはいかないけれど、ゆっくりでもいいから最後にほんのチョット気持ちでいいから、峰を前方向に倒す気持ちで砥いでみよう。
最近新潟の燕三条市の㈱ 吉田金属工業で開発され、モリブデンバナジウム鋼で出来た包丁を購入した。この包丁切れ味が落ちない事で有名で、日本より欧州でとっても人気がある。日本の料理人の方が知らない位だ。
この包丁でさえ、何回か使っていると、切れ味が落ちてきた。う~ん。思ったより、切れ味が持たないなあ!。でも針が思い込みで研ぐと抜群の切れ味が復活したよ。
但し、この話は一般家庭包丁の話しだからね。和包丁は針はまだよく知らない。