今の時代はGPSという物があって、友人の船乗りが言うにはそれ使えばいいじゃないかって。でもね、やはり理論だけは分かっておきたいんだね。船も持ってないし。(笑)。
六分儀と海図が密接な関係がある事は何とはなしに分かった。ならばもうちょっと六分儀を勉強しようと思った訳だ。この流れが分かるとWeb検索も楽になってくるね。とは言ってもすぐに理解出来ると云う物ではありませんね。いろいろ調べると海の上の編集室さんというサイトが出てきました。詳しく書かれていますので是非とも理解したいですねえ。「海の上の編集室さんのサイトを参考にさせて頂いています。」と恰好のいい事言ってますが、用語の難解さ、理論の難しい事。これだと専門的に習わないと理解しにくいね。其れを分かろうとするなんて何と無謀なんだろう。もうしょうがないので、ナメクジが進むが如く何度も何度も読んで馴染みさを増やしていかなくてはね。
という事でもっとよく六分儀の使い方を研究しよう。「簡単に言えば物と物との角度を調べる為の物です」
1) 望遠鏡は、もちろん、ここに目を当ててのぞく。
(2) 動鏡(インデックスミラー)は天体をここに反射させて水平鏡に像を送る。
(3) シェードは濃淡が数段階あり、太陽を見るときは濃い色を使用する。
(4) 水平鏡は望遠鏡から素通しで水平線が見えるが、同時に動鏡からの映像を反射させて望遠鏡に送る働きもする。
(5)(3)と同じ。天候など周囲の状況によって適したものを選ぶ。
(6) 弧(アーク)はスケールともいい、1度ごとに目盛りが刻んである(-5o~+125o)。
(7) 扇形の儀面は鏡や望遠鏡を取り付ける本体部分。
(8) マイクロメータはアークの角度の微調整を行う。
(9) バーニャでは1度以下の角度を読む(0.2’)。
(10) 指標棹(インデックスアーム)を動かして角度を調整する。動鏡と一体。
(11) 指標棹の下にあるレバー二本を同時につまむと指標棹が動く。離すと固定される。
(12)ハンドルは写真に見えている側の裏側にあり、右手で持つ。
4-2.天体と水平線を見る仕組み
上図でわかるように、天体の映像は動鏡で反射して、水平鏡に送られ、そこからさらに反射されて望遠鏡に送られる。
と、同時に、望遠鏡の視界には水平線もそのまま見えている。
天体の映像と水平線の実像が一直線に並ぶように、指標棹(インデックスアームの角度を調節する。
レバーで大体合わせ、マイクロメータを回して微調整する。
4-3.実際の観測手順
A.六分儀を調整する。
(1) 動鏡(インデックスミラー)と水平鏡(ホライゾンミラー)は儀面(本体)と直角になっていなければならない。
確認し調整する方法はメーカー/製品によって異なるので、それぞれの説明書を見て確認する必要があるが、たとえば、動鏡が直角かどうかは「鏡に映る弧と直接に目で見える弧が直線になっていれば直角、屈折していれば直角ではない」といったことでわかる。近くに調整ネジ(または類似の仕組み)があるはずなので、それで調節する。
水平鏡の直角は普通に縦にして持ったときの「水平線と映像が一直線になっている」状態で、そのまま六分儀を倒していって水平にしてもなお「一直線」であれば直角、そうでなければ直角ではないので、ネジ等で調整する。
(2)器差(インデックスエラー)の改正
指標棹(インデックスアーム)を弧の0o0’に合わせたときに、動鏡と水平鏡は平行になっていなければならない。
指標棹(インデックスアーム)を0o0’に合わせて、水平線を見る。
こうなっていればOK.
こうなっていれば調整ネジで一直線になるようにする。
さらに正確さを確認するには、そのままの状態で六分儀を傾けて、なおかつ一直線になっているかチェックする。必要に応じて調節する。
ただし、どう調節しても段差が消えない場合は、マイクロメータで指標棹を動かして一直線にし、その時の角度をメモしておき、後で計算により加減する。
B.調整終了後、実際に天体の角度を測る。
太陽を見る場合はかならず濃いシェードを使うことを忘れないように。
ヒント:体がふらふらしない場所や体勢を確保し、天体のおよその高さを推測して、あらかじめ六分儀をその角度にしておくと、割と楽に天体と水平線の両方を捕らえることができる。
望遠鏡に水平線と太陽の両方が入ったら、マイクロメータで微調整して位置を合わせる。
普通はこのように太陽の下辺を合わせる。
C.目盛りを読む。弧(アーク)は度単位なので、それ以下はマイクロメータとバーニャで読む(0.2’単位)。目盛りの中間は比例させて読む。
これとは別に六分儀を横に倒して陸地にある灯台とか樹木で角度を取り、海図において自分の位置を調べるなんてあるね。