苫小牧のウトナイ湖近くにある植苗病院のTKZ先生にお会いして来ました。精神科の先生で認知症、うつ病などのさまざまな精神疾患の専門医でいらっしゃるのですが、なんと森林インストラクター(これかなり難易度が高い資格)でもあるのです。そして、療法として森歩きなど外の活動を積極的に治療に取り入れています。
現在、認知症や高齢者対応のプログラムがどうあるべきか、寿都の高齢者クラブへお邪魔したりしつつ試行錯誤しているのですが、その一環として訪問し、先生のお話をうかがってきました。
どうも、これまでアクティビティ(個別の活動手法)にこだわっていたのだと気づかされました。
認知症やうつ病の改善に身体を動かすことが効果的だということが研究され分かってきているそうです。また、お年寄りなると、またうつ病になると外に出たくなくなります。自分の安心な空間だけの生活になりがちです。野外の環境にふれることも五感を刺激するので脳にもいいとのことでした。
そこに何か楽しみがある「場」づくりが大切とのこと。あえて無理「○○しましょう」という活動でなくても、ちょっとお散歩する、誰かと話すということが大切。食べ物があるといいですね、とのこと。
子ども達の活動では、「わらわら」時間を過ごすということを、私達は非構成的のようで構成して「場」を作りだすことがよくあります。
同じことなんだ・・それに気付きました。
であるとすると・・、居心地のいい「空間」とは何なのか? これがテーマとなって来ます。
近いうちに植苗病院のお散歩時間にご一緒させてもらうことにしました。