ここのところ、順調に人生に悩んでいる若者が訪ねて来てくれる。「役にたちそうだ」と思ってくれているようで光栄ですが、お役に立てているんだろうか。彼らの3倍位は生き抜いて来たので、多少の「生き方・生業のつくり方」の人生訓位はたれることができる年月は重ねて来た。 みんなまっとうで正直な悩みを持っているので、それは進んでゆけば自ずと解決ができることだ。 「悩み」は人生の繰り返しのスタートラインで、人生とは悩み続ける行いなんだな。悩みたくないから夢を持ちたいと思うのだ。だが、その夢を具体的にしてゆくことと、そこへ向かって、ただひたすらに走り続ける、継続することが難しいのだ。
継続してゆくにはコツがある。 まずは、「志」を明確にすることだ。それは獏とした大きな曖昧な概念でいい。むしろあまり具体的でない方がいい。
私の夢は、「銀河ネットワーク」を創り出すことだ。異なる個性を持つ小集団・コミュニティを「銀河」と呼ぼう。その小銀河がネットワークされた世の中を作りたい。若者や子どもたちは、その銀河を行き来する飛行士だ。飛行士が降り立つことができる小コミュニティをたくさん創り出したいのだ。
夢の実現のためには、いちに頭で考えてばかりでなくて、身体を使って動くこと、経験を積み重ねることだ。悩みから抜けない時は、ただひたすら、何かに打ち込めばいい。 畑で鍬をふりつづけることであったり、草刈、除雪をし続けることでもいい。木を切り続けたり、馬に乗り続けてもいい。それでも何かが見えてくる。旅もいい。緻密な計画性がないほうがいい。でかけて、知らない場所で知らない人に合いつづけるだけでも、しっかりと悩みを持っていれば、たくさんのヒントが得られる。 夢のが少し具体的になっているのならば、それに近い、似たようなことをしていると思われる人や場所に行くといい。 そして、インターネットや書物から情報を集めすぎない方がいい。あまり情報に頼らずに、肉感的体感する方がいい。書物はそのあとに読めば、なるほどなとガッテン腑に落ちる言葉が見つかるものだ。
「生きる」とは悩みの連続だ。それを解決し続けるのが人生だ。20代は20代の、30代は30代の、60代は60代の悩みがある。死ぬまで続く。解決し続け続けるためには、語り合える仲間をつくりやネットワークを続けることだ。
若さにあるのは、「時間」だ。それは素晴らしいことだ。 年寄りは後が少なくなるから、より濃密に時間を使う必要があるが、若者は時間を多少、浪費したっていい。浪費なんて感がない方がいい。しかし、ダラッと日々過ごすのはいけない。「寝ているだけ、ゲームしているだけも腹が減るからな」、いつもと違うことをすればいい。ゲームする時間があれば街を自然を散歩したほうがいい。それはいい浪費だ。すべての時間が未来への糧になる。
訪ねて来てくれる若者のおかげで、実はアタシも人生の波を乗りこなすためのコツや方法を復習させていただいている。 ありがたいことだ。
彼の背中を押しながら、実は自分の背中を押していることに気づかされる 今日、この夜。
アタシも、濃密に時間を過ごすように、改めてBack Castingをしなければいけない。アタシの悩みの方が若いもんよりも深いかもしれんが・・・、そこからの脱出の方法は同じで、それを伝授しながら、お前がやっておらんじゃあないか!! と自己を叱咤激励・・・・・・・。
若者と話す時間を持てることは、濃密な時間を過ごせるなあ。
ありがとね。