泊小学校の宿泊体験活動にて、自然学校としては久しぶりの「貝化石プログラム」を実施。 化石といってもアンモナイトよりはるかに新しい100万年前程の化石なのですが・・・。 当時、ここ黒松内町の低地帯は海でした。 大地殻変動があったらしく、瀬棚層という地層にまるでここに貝塚があったかのように貝が密集して含まれる地層が露頭している箇所があります。その砂岩から化石をほじくり出します。 貝の姿としては現在のものとさほどの違いはありません。ちょっとゴツゴツしている感じはしますが、ホタテやアサリやカキ、ホッキ貝のご先祖様のような貝達が掘り出せます。 この掘り出す行為自体もはまる人はハマってしまいます。
形があまり変わりがない・・、化石というとアンモナイトを想像してしまいがちなので、100万年のありがたさを小学生に伝えるのは、それなりの工夫も必要です。 5年生ともなると年表は知っていますが、スケールを変えて表現する、つまり100万年を1年1mm幅の年表で作ると・・・・と、なると概念形成がまだ怪しい子どももいますが、 100mの年表となります。 自分の人生10年はわずか10mm=1cmとなります。その距離を歩いてみると、いかに自分の人生と比べて昔なのかが体感できます。
それを地球史でみれば、十何億年の長さになります。 君の命はその間、一度も途切れることなくいまに繋がっている!!!
そのかけがえのなさ。これを感じることが出来るかなあ・・・。
そんなあんなをしてから化石採取。
自然体験型環境教育の大きなねらいのひとつは、「時間的視野」の拡大にあります。