晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 古代丹後王国はあった 2/5

2011-02-06 | 雨読

2011.2.5(土)晴 朝の外気-3℃

 丹波、丹後の古代を探るとき、海人族の存在を抜きにしては考えられない。ところが歴史の教科書にも一般的な常識にもこのあたりは出てこない。教えられるのは弥生時代に海洋民族によって稲作が伝えられたというぐらいだ。
 海人族について知るためには、丹後一宮籠神社の海部氏(あまべうじ)についての記述を読むべしとこの本を選んだ。
「古代丹後王国はあった」秘宝『海部氏系図』より探る(伴とし子著)すばる出版発行平成10年1月第一刷、定価1,600円買価367円
Img_2315  古代丹後王国を初めて提唱されたのは門脇禎二教授であり、海部氏系図については金久与市氏の著書がある。どちらも難しそうなので本書を選んだという単純な動機なんだが、この本とて私の理解できる範疇のものではなかった。
 古代丹後王国とはヤマト政権樹立以前にヤマトの政権になりうる強力な王国が丹後に存在したという説である。そのことを籠神社に所蔵される国宝海部氏系図から読み解こうという趣旨の書である。この説の正否を判断すべき知識と読解力を私は持ち合わせていない。ただヤマト建国の前後に海人族による巨大な文明がこの地にあったことは確かなようである。そしてその文化が若狭や由良川周辺の内陸部に波及したことも事実だろう。しかしそういったことはこの書の趣旨ではない。
 丹後王国については、参考に雑誌歴史読本の特集「謎の日本海王国」(昭和62年6月号)や京都地名研究会の発行する「地名探究」7号(2009年)の伴氏の論文なども読ませて貰った。前者は加悦町教育委員会の佐藤晃一氏の記述で、丹後をめぐる多くの古墳からの考察である。内容は差し控えるが、結論は、「丹後にかつて独自性を持った「王国」の存在を考えることは難しい」というものである。つづく

【作業日誌 2/5】
ガーデンシェッド、前面化粧板張り

今日のじょん:最近朝の楽しみは、「ショーグンさま、入ってます」ゲームである。雪が解けてきて雪面に開いた穴ぼこにぽんぽこぽんのボールを投げ込むのである。ゴルフ同様キックが悪かったり、距離が足りなかったりでなかなか入らない。うまくホールインワンしたボールをじょんが探し出すのも面白い。Img_2307

左奥に見える木の辺りがホール。

コメント (2)
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