晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

猿出没調査 2/19

2011-02-19 | 日記・エッセイ・コラム

2011.2.19(土)曇

 「京都府ニホンザル群れ出没カレンダー調査」というのが行われている。2月一杯が調査期間で、近隣市町村一斉に行われているということだ。猿を見つけたら調査用紙に時間や群れの状態など記入するもので、我が家でも自治会から依頼されて行っている。1月にはちょいちょい出没していたのに調査期間の2月になったら一向に現れないなあと思いきや、立て続けに出てきやがった。Img_2390
 それは昨日午後のことである、トタン屋根のゴトンという音に気づいて木小屋の当たりを見ると、でかい猿が数匹椎茸小屋のあたりにうろついている。実は椎茸小屋は昨年しっかりネットを張ったのだが、この冬の大雪で梁が折れてネットも破れてしまっているのだ。椎茸はけなげにも雪の中で小さな頭を出していたのだ。奴らはそれを逃さない、狡猾でしかも横柄なこの動物に憐れさの微塵もない。用意の竿竹をかざして追いかける。すると遠くで見守っていたいた猿たちもこぞって山の中に逃げてゆく。この地に来た頃は人間の姿を見ただけでこそこそと逃げていたのだが、今は棒を持って追いかけないと逃げることはない。段々人間のなすすべもないことを憶えてきたようだ。そして何度追いかけても山に帰ってしまうことはない。一定の距離を置いて木に登り、毛繕いなどしてこちらの様子を見ている。世の中にこんな腹立たしい者があろうか。Img_2386
 
木の上で親子で毛繕いをしている。


 こちらが家に入るとまたぞろ近寄ってくる。追いかけると木の上に逃げる。こんな作業を何度か繰り返し、陽が落ちた。普通は暗くなると山に帰るのだが、今日は執拗に騒いでいる。遂に夜中の十時過ぎまでギャーギャーと騒いでいた、これは初めてのことだ。
 そして今日の朝が明ける。窓を開けるとじょんのびの裏山に朝から群がっている。小猿も居て一群の群れをなしている。なんとなく絶望的な気分になる。今までは一度追えばそれで終了だったのだ。数週間、数ヶ月来ないこともあった。それが何度追っても山に帰らず、その場で一夜を明かし、二日連続で出没するのはこれも新手だ。
 じょんも猿に対しては敏感で、うなり声を上げて追うが、奴らはそれ以上来ないことを知っている。諦めて散歩に出ると、斥候らしき猿が次の場所で偵察を行っている。薮の中から時々頭を出して左右をきょろきょろ見渡し、また薮に引っ込む。Img_2387
 
次のステージを偵察しているようだ。


 調査報告書には四箇所も記入できたが、その調査がどのように活かされるのかも不明である。壊れたネットを修理する。それしか出来ない自分が情けないやら空しいやら。Img_2388 Img_2389

ビフォアアフター。


【作業日誌 2/19】
椎茸小屋補修
ガーデンシェッド、棚作り

今日のじょん:本文中に出場。Img_2384

猿をポインティングしているところ。

コメント
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