晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

大津絵の筆のはじめは 5/25

2011-05-26 | 旅行記

2011.5.25(水)晴

 かみさんの病院に付き合って大津に来ることはもう何回になるだろう。この間よくぞ京都縦貫道が無料化になってくれたかと思う。今日は診察に時間がかかりそうということなので予てから行ってみたかった茶臼山古墳に行くことにする。
 いつものオウミ堂さんで3冊ばかり本を買って、道を尋ねる。500mばかし国道を東に行くと小高い森があってすぐに解った。Img_2971

オウミ堂さんで買った本三冊、1,050円


 茶臼山古墳は全長122m、湖南では最大規模の、4世紀末頃の前方後円墳といことだが、彦坐王命あるいは大友皇子の陵墓と言われる説もあるそうだ。
 昨年京都新聞の文化欄だか滋賀の地方版だかでこの古墳の調査された事柄について書いてあったという記憶があるのだが、実際には詳しい発掘調査はなされていないようだ。宮内庁の管轄する陵墓でもなく、国の史跡公園として保存されていてこれだけ大規模な古墳であるのになぜ発掘調査がなされないのか疑問に感じる。前方部に秋葉神社が祀られていて、その所有関係があるのだろうかと又してもげすの勘ぐりが始まる。Img_2956 Img_2958
 
前方部にある秋葉神社と後円部。


 そんなわけで古墳の詳しい情報は解らないが、形だけはしっかり残っているので目に刻んでおいた。いつか近江の歴史など調べていたら必ず出てくるだろう古墳である。
ふと眼下に目をやると妙な建物がある。帰り際に立ち寄ると、芭蕉会館ということだった。周囲には立派な句碑がいくつもたっており、建物の前には大津絵の鬼の像と「大津絵の筆のはじめは何佛」という芭蕉の句碑がたっている。大津絵は蕎菜座さんの座敷で初めて本物を見て以来すっかり好きになり、ユーモラスな鬼の表情が忘れられない。この句は、正月三が日は仏のことを口にしないとかいう風習があるそうで、なかなか趣のある句である。Img_2961 Img_2962
 
鬼の像と句碑、右は芭蕉会館。


 芭蕉会館なるものは膳所城の櫓(やぐら)が使われているとのことで、金の鯱(しゃちほこ)なども乗っておりお城風に建てられているのだろうが、芭蕉の風情にはちと不釣り合いな感もするのだが、さて。
 芭蕉の墓所は膳所駅から浜の方に行ったところの義仲寺(ぎちゅうじ)である。
 「木曽殿と背中合わせの寒さかな」又玄(ゆうげん)

今日のじょん:今日は一日留守番をさせていたので、なんとなくいじけているみたい。考え過ぎかな。Img_2970  

コメント (1)
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