2011.5.7(土)晴、曇
4月4日に第一号の鉄滓を発見したが、今朝上林川堤防で再度発見する。前回のものは5cmに満たない小さなものだが、今回は13cmに達する岩塊である。
4日に発見したもの。
発見場所は前回から30mほど下流側の堤防で、前回は山側であったが、今回は川側である。この堤防は28年の水害後に築造されたもので、はたしてその土砂をどこから持って来られたかが問題になる。
今回発見場所は、右岸堤防中段部分でコンクリートの通路から20mほど上流部分。
今日の工事なら全然違った場所からの移入というケースが多いだろうが、おそらく当時はその辺の田畑に蓄積した土砂を集めて堤防が築かれたのだろうと想像している。「上林風土記」の写真集を見ても田畑を埋め尽くしたその累々たる土砂を確認できるし、撤去しなければならないその土砂を堤防の築造に使用されたことは容易に想像できる。このことについてはまだその当時のことを知っておられる方もあろうかと思うので、聞き取りをしてみたいと考えている。
堤防上の石の種類は河原のものと同一であり、田畑から取りのぞかれて堆積している砂利も同様のものである。
さて、その鉄滓なるものだが、実は本当に鉄滓なのか不安は無いわけでない。インターネットのサイトで鉄滓を眺めてみるが、実に様々な形状、色をしており特定しがたいのは事実である。今回の鉄滓と思われる岩塊であるが、長径は13cm、比重は測っていないが特段重く感じられるものでもなく、普通の石と変わらない感触である。
今回発見のもの、表裏。
前回のものと同様の灰色の溶岩が固まったような形状で、多くの部分が錆びて茶色を呈している。内部に黒い筋状のものを包んでいるのが見え、洗浄している際に細かく砕けた粒となって剥離した。これは炭、あるいは何かが炭化したものではないかと思われる。大きな部分は硬いまま残っている。気泡状の小穴があちこちにあり、砂が沈着している。また、薄くコンクリートを張ったような部分が数カ所ある。全体に磁性は強く、部分的な強弱はあるが、黒く鉄のようになっている部分は強烈な磁性がある。
今後はこれ等の岩塊が真に鉄滓なのか、専門家を探して確認したい。また、鉄滓もどきの数種の岩塊についても、たたらと関係が無いものか調査したい。そしてこれ等が上流から流れてきたと仮定して、はたしてどこから流れ着いたかを調べることが重要である。言うは易いことだが、実際に行うのは相当困難なことと思えるが、二年前には雲をつかむような話であったことが、一つひとつ立証されるのは楽しいことである。
【作業日誌 5/7】
草刈り2回目ー三日目
道具収納棚作り
薪割り
今日のじょん:ユキちゃんが来たんだが、狂犬病の予防注射をしてきており元気がない。元気なチコでも数日弱っていたそうで、かなり負担が大きいようである。じょんも喜び勇んで飛び出したが、遊んでもらえなくてしょぼんとしていた。
ユキちゃんしんどそうだぜ。