晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 拝復ぶろぐ坊さま 5/11 

2011-05-11 | 雨読

2011.5.11(水)雨

 拝復 ぶろぐ坊さま
 先日雨読「真言密教と古代金属文化」にコメントいただきましてありがとうございます。
 私の稚拙な書評を見られて購読を躊躇されたということ、大変恐縮しております。
と言いますのは読了いたしました当時(2010.5.15)とは本書に関する評価が少し変わっているということでございます。それは現在までの間に金属文化に関する書物を沢山読みまして、当時奇想天外とかオカルトチックに思えたことが実は随分真面目な真摯なことであると考えるようになったことが主な理由です。
 金属文化というのは農耕文化をベースにして物事を考えている者にとってはなかなか理解しがたい文化であると思います。それが学習が進むうちに理解できるようになり、オカルトチックにさえ思えたことが、実は深遠な話であることが解るようになるものです。
 それと今ひとつ、下世話なことで申し訳ないのですが、この本に関しては探しに探して、しかもかなりの高価で手に入れたという経緯があります。つまり努力して探し、高価な買い物をした割には内容的に不満足ということを「雨読」の中で書きました。本の価値を値段で云々するのは如何とは思いますが、「つまらない内容だったけれども200円だからいいや」とか「一万円も出したのにこの内容は何だ」とかいう気持は誰にでもあろうかと思います。そういう意味で本書を酷評したわけですが、前述のとおり再評価をして、ところどころ再度つまみ読みをしている次第です。そのうちあらためて再読したく思っていますが、最近は再読というものに価値と楽しみを見いだしています。再度読むことによってより深く理解できるということは当然ですが、以前に見つけられなかった新たな発見があるものです。
 折角読んでみようと思われた本を、私の稚拙な書評で中止されたことは大変申し訳なく存じております。願わくは再度気を取り直して読んでいただきたく思います。真言宗の住職をしておられて古代の金属文化に関心をお持ちでしたら、私などよりも随分理解を深められるかと思いますImg_2879
 ただ多分に手に入れにくい書籍のようで、古書連のサイトでも在庫がないようですし、アマゾンにもかなりの高価で販売されているようです。もしよろしければお貸しいたしますので、その旨ご連絡ください。なお、同じく佐藤任著の「空海のミステリー」も所蔵しております。ご一緒に読まれたらよろしいかと思います。
 多禰寺は麻呂子親王伝説、七仏薬師のお寺であると知り大変興味を持っております。また、近隣の河辺由里は当ブログの記事に書いた事がありますし、大丹生姓の家が近所に数軒ありまして上林となんらかのつながりがあるやも知れません。特に真言密教と古代金属文化ということに関してご教示いただけたら幸いです。
 店を開いている関係で火曜日、金曜日しか出かけることが出来ませんが、よろしければ是非お目にかかりたいと存じます。   敬具

今日のじょん:例年GWにそれぞれの工房展といって福知山、綾部の職人さんが展示会を開いておられるのだが、その一軒の安本工房さんのヌプリくんの写真が案内の新聞に載っていた。写真で見る限りではじょんにそっくりなのだ。小顔のところ、尻尾の大きさ、耳はじょんの方が垂れてそうで、ヌプリくんの方が少し太ってそう。是非工房を訪ねてみたいと思っている。Img_2880



コメント
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