晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雪の新記録 2/2

2012-02-02 | 日記・エッセイ・コラム

2012.2.2(木)雪 -2℃ 朝15cm 夕48cm

 今冬一番の寒波が到来した。昨日から曇っているので気温は-2℃と記録ではないのだが、日中も氷点下で真冬日となった。雪は朝起きたときは予想以下で15cmの積雪とたいしたこと無かったんだけど、その後ずっと降り続けた。それが普通じゃないのだ、気温は低く、風は強く、視界もなくなるほどの降雪、将にホワイトアウトの世界である。ヤッケもたちまちバリバリに凍ってしまう。上林で雪かきしてるというより、冬山合宿でラッセルしているみたいだ。かいた後から雪は降り積もり、あっという間に白くなって、きりがない。昼過ぎには30cmを超え、3時には38cmの積雪になってしまった。以前から積もっているところは1m近くなり、かいた雪を積んでいるところは背より高くなった。 P1000939
P1000941

見ての通りのブリザードで屋根からの雪は2mとなった。

 昨年の雪は30年ぶりの大雪と言うことだったが、明らかにもう昨年の記録を越えている。つまりじょんのび新記録ということだ。
 今日の雪は低温のためパウダースノウで雪かきしても崩れてきて、賽の河原で石を積んでいるような気分になる。本格的な雪かきは明日になるだろう、もう少し締まらないと本格的に除雪は出来ない。P1000952
 
パウダースノウはかいた後から崩れて除雪にならない。


 ニュースでは北陸や東北の豪雪の情報を毎日おくっている。大変だなあとは思うのだが、自分がその身になってみて初めて実感が湧く。ある種の恐怖感が沸いてくるのだ。寒波もここまでで雪も止んでくるなと言う予想があるのでそれほど心配ではないのだが、この雪がいつまで続くか解らない地域ではその恐怖感もひとしおだろう。
 日本で最初の廃村といわれる廃村八丁の廃村の理由はやはり雪であったと聞く。豪雪で孤立し食糧も情報も無く、暗闇の中で隣家に行くこともままならなかった人々の恐怖感は故郷を棄てる事以上のものだったのだろう。
 夕方のテレビで秋山郷のニュースをしていた。津南町でも相当だろうにそれから山に20kmばかし分け入ったところだ。おそろしいほどの豪雪地帯だが、映像は意外に明るかった。北越雪譜の舞台のひとつだが、著者の鈴木牧之はあれほどまでに豪雪を嘆きながらも、その行間に「雪の中にも小さな楽しみがあり、苦労が多いだけ春の喜びも大きい、寡雪の国ではこんな喜びは味わえないだろう」という自慢が見えるのだが、、、、。
 
 【作業日誌 2/2】
 朝から晩まで雪かきくけこ。


 今日のじょん:ここまで積もるとうんPが大変、新雪に飛び込むとすっぽり埋もれてしまう。しかたがないので少しかいてうんP場を作ってやる。それでもなかなかしないのでこちとらが凍えてしまう。P1000949 P1000951

 

 

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地名のこと(4) 2/1

2012-02-02 | 上林地名考

2012.2.1(水)曇

 地名語源辞典やそれに類する辞典をひいて地名が解明するもので無いことは以前にも書いたが、例えば現在考察中の大栗峠の大栗(おぐり)について見てみよう。
P1000388 大栗は大栗峠から志古田側の広い山林地帯をいう。



 クリ (1)岩礁。〔魹礁(トドグリ・鯖礁(~グリ)〕(2)クレ。〔久利・栗原〕(3)栗の木。〔栗林・栗山〕

 鏡味完二氏の「地名の語源」は辞書形式になっていて多くの地名研究者にも利用されている。以前に読んだ地名に関する書物の中でも”「地名の語源」による”と引用して、それで完結しているものがいくつもあった。読者としては何も理解できないのだ。それは語源となる意味、なぜそうなるのかということが書いてないからである。
国語辞典や英和辞典ならそこまででいいのだが、地名語源辞典はなぜそうなるかが解らないと意味がないのである。上記大栗について当てはめると、”大”は美称あるいは大きさを表す接頭語だろう。”栗”は栗の木としかならない。つまり辞書だけで見ると大栗は大きな栗のあるところという意味にしか取れない。地名、特に古い地名では植物や動物などの存在を表すことは少ない。ただ人間にとって親しい動植物は地名として付けられることが多い。しかしその意味するものはその動植物ではないのだ。例えば桜(さくら)は狭い谷間を表す。サは狭、クラは谷を表す。また動詞”裂く”に接尾語”
ら”をつけて崩壊地形をあらわしているものもある。ただ、新しい地名では桜の名所や分譲地の美称などあるので注意。
 辞書を見ても解決できないので様々な書物から引用する。結局大栗は”刳る”から来る崩壊地形、あるいはクリが石や岩を表すとして、大きな岩のあるところと考えた。次に現地を確認して、そこがどのようなところか見るわけだが、崩壊地形でもあり、大きな岩も特徴的に存在しているところだった。
 そして次に同じ地名のところが無いか調べるわけだが、それは近くから順次調べていく。地名には地域的なものと全国的に普遍的なものがある。上林の地名で今まで調べた中では、遊里(ゆり)は丹波地方が主で、引地(ひきぢ)は本州全域、念道(ねんどう)は和束町に一ヶ所あるだけだ。Img_3857 P1000929 P1000930 P1000932
 


 
 

 

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