2012.2.12(日)雪、曇 朝の気温0℃ 積雪2cm
「虎は死して皮を残す、人は死して書を残す」うーむなんかおかしい。残すじゃなくて遺すだろう。こういう間違いを犯さない辞書、ソフトを求めて一太郎2012を購入したのだが、残念そこまで発達していなかった。
という感じで、我がワープロソフト一太郎2005を七年ぶりにバージョンアップする。
書を遺すために百万円程の予算を残していたのだが、じょんのび村の建築に使ってしまって、数万円になってしまった。これでは自費出版は困難である。
そこで考えたのが自作出版、つまり起稿、編集、印刷、製本をすべて自分でやってしまおうというものである。どっちみち万人が読もうという本でもないし、何巻も続くと思われるので、発行部数は少ないがその都度増刷できるこのタイプは理想である。
製本技術には慣れが必要だと思うので当初はろくなものが出来ないと思うが、増刷、改訂を繰り返す毎にいいものが出来るんじゃないかと思っている。それになりよりもいいことは、原稿の締め切りもないし製本の納期もない。良い本を作るのはこれに限ると思うのだが、早々から良い装幀が出来ようはずもない。おそらく悲惨な状態からの出版となろうかと思うが、版を重ねる毎に良いものを作り、最後には栃折久美子さんをも唸らせる本を作りたいと密かに思っているのである。
以上は装幀の問題だが、編集の問題も重要である。現在無数の本が世に出ているが、果たして読者の立場を考えて出版されている本があるだろうか。原稿の善し悪しは別として、編集段階でもっと読みやすい本を作ることは可能だと思う。
金達寿氏が編集者の意見に従って、である調をですます調に替え、地名や人名にはふりがなをうったというのには感激した。ですます調は確かに読みやすい、わたしも一定期間ですます調で書いたのだが、どうしてもなじめなくて止めてしまった。しかしふりがなについては大賛成である。人名地名など固有名詞は読み方が解らないもの、どう読んで良いか解らないものが多い。一般的に最初の登場でふりがなを打って、後は打ってないものがほとんどである。多くの読者は解らないままよみすすめるか、間違った読みで終わってしまう場合が多い。
すべてにふりがなを打たなくても、その項の最初だけでも打っておけば読者が間違うことはない。
注釈、参考文献などもそうだ、一般的には巻末にまとめて書いてある。読書にはリズムがあるのでそんなものを見ることは無い。それらは項毎にまとめられるべきである。
使いこなせば値段以上の価値があるが、そうでなければ無駄遣いの象徴のようなものである。
そういった読者の側に立った編集をしたいと思う。そのために大枚八千円を払って七年ぶりに一太郎をバージョンアップしたわけだ。折丁印刷、ルビ打ち、注釈、添削など嬉しい機能が盛りだくさんで、あとはこれを有効に使えるか否かだ。
とにかく自作出版の第一歩を歩んだわけだ。
今日のじょん:放っておいても雪の山に登るようになってきた。屋根の雪がまだ残っているのでチト心配なのだが、、、、。冬の楽しみなんだからまあいいか。朝の運動が終わって飯食ったら、お客さんが来るまで温々で眠っている。エーナー。