2012.2.23(木)雨
先日テレビのニュースで、滋賀県が過去に大がかりな鹿の駆除をしたことを報じていた。生息数の何割かの鹿を駆除し、翌年にはさぞかし頭数が減ったことだろうと期待していたところ、なんと従前よりも増えていたという内容だった。メモなどしていなかったので、何時のことか、具体的な数字はどうなのか忘れてしまったが、殺処分による個体減は不可能であることを示している。
このことは生物学的にどうなのかわたしには解らないが、子供の増え方は両親の頭数に比例するとは言えないということだと思っている。個体数の増減は環境こそが最大の要素だと考える。
銃で獣害を無くそうと思えば、絶滅に近いほど殺さなければいけないのかもしれない。
結局のところどの方策も効果が見られないと言うことになるのだが、それぞれが無意味ということでは無くて、各論であるということではないだろうか。総論となるべき本質的な対策がなされていないということだ。
2010年、我が家の敷地も襲われた、どうやらこの根を掘っているようだ。
それでは本質的な対策とは何かというとこれがなかなか難しい問題で、日本中の学者や農林業研究機関などがやっきになって研究されているのだろうが未だにこれだというものが示されていないのが現状だろう。
昨年獣害についての当ブログの記事(2011.12.9~10 獣害対策)にある田口教授の「人間の営み」という動物への圧力という説には共感する。そしてそこから本質的な獣害対策が出てくると思うのだ。
人里に出没する熊に対して次のように述べておられる。
さて、人里に出没するクマがニュースになっています。弘前藩に残る文書によれば、これは江戸時代初めから起きています。餌となる木の実が少ないから里に下りてくる、と一般に言われますが、そうではありません。人間とクマとの圧力の問題なんです。(讀賣新聞2011.12.2 立命館大講座「日本文化の奔流」より)
つづく
【作業日誌 2/23】
郵便受箱作り
今日のじょん:毎日のようにじょんと獣の足跡を追っているのだが、昨日意外なものを見つけた。猪と鹿の足跡がどうして見分けられるのかと桜井さんに聞かれていた。歩幅と足跡の大きさで判別できると考えていたのだが、猪のものと思っていた足跡のところに鹿の糞が落ちていたのだ。まいったなあ考え直さなくては、、、。
蹄の間が狭くて、全体に細長いのが鹿かな?