晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

浅原のこと(6) 3/4

2013-03-04 | 上林地名考

2013.3.4(月)曇

 浅原を”あずら”と呼ぶのは一種の訛だと思うのが一般的だがはたしてそうなのだろうか。上林の言葉には丹波方言はもちろん、若狭地方の訛も見受けられる。しかし地名を訛る例はあまりない。小字はともかく大字では瀬尾谷(しょうだに)ぐらいである。神谷(こうだに)、神塚(こうづか)、日置谷(へきだに)も訛っているように見えるが、神戸、神足など”こう”と呼ぶのは一般的だし、”へきだに”は”ひおきだに”よりむしろ一般的である。
 こうなると”あさはら”が”あずら”に訛ったというより元々”あずはら”だったのではないかと思えるのである。
 ここで、沖縄国頭村(くにがみそん)の安須森(あすもり)を思いだして欲しい。小豆島(あずきじま)も同様である。
アス、アズ、アサが崩崖を意味しているとして、浅原のアズはやはり崩崖を意味しているのではないだろうか。
 ここで安須森や小豆島を代表する寒霞渓の岩壁について考えてみたい。岩質は違うがどちらも直立した大きな壁で、風化によって剥がれる岩石がガレとなって麓に溜まっているものの決して崩壊しているとは思えないのである。Img_2776_2
 


安須森は岩壁だが決して脆くない。




 浅原には崩壊地形は無いけれど、岩壁は存在する。通称天狗岩というのがそれなのだが、「上林風土記」の写真集に珪石鉱山の写真があり、おそらくそれにあたるのだろう。
 葛禮本神社には縄文期の石棒が祀られている。浅原が想像以上に古くからの居住地であることがわかる。もし、アズラ地名の意味が、天狗岩の岩壁に由来するとなれば、葛禮本(くずれもと)神社の社名は明らかになる。P1030832
 



境内、栄鉾神社に祀られる石棒。

 天狗岩は村落からは見えず、奥まったところにあると言う。地名の由来となる岩壁なら、古代の人々の生活と密着していなければならない。そこに磐座があったり、古代の遺跡があれば総てが解決するのだが、そう上手くは事が運びそうにない。
 浅原には気になる小字地名がある。中風呂、堀尾、足田、浅大谷などであるが天狗岩が浅大谷にあるとしたら、アズが岩壁に由来するという確立は高くなる。
 浅原が鉄に由来するとしても、岩壁に由来するにしても天狗岩がキーポイントになるだろうと予想している。
 天狗岩がどこにあるのかも知らない時点でここまで想像を膨らませているのだから、もう現地に行くしかない。

【作業日誌 3/4】
椎茸菌打ち込み、200コマ、5本P1040006




一昨年のがデキが悪いので追加として打ち込む。数本ずつ毎年用意する方がいいみたい。

 【晴徨雨読】161日目(2013.3.4)那覇滞在
旧日本海軍司令部壕を訪れる。40年前にも訪れたのだが、記憶が曖昧で壕の中のワンシーンしか憶えていない。施設も周囲の街並みもすっかり変わっていて40年前の記憶は甦ってこない。それどころか観光地化されたここでは沖縄戦はおろか、旧海軍の終焉について知ることも出来なかった。それを知ったのは「これが沖縄戦だ」(琉球新報社)を帰京後に見つけて再読したときだ。Img_2973 Img_3101




壕内部と古本市で見つけた本。

 【今日のじょん】:もうすぐ野焼きが始まる。今日は口上林でよていされていたのだが、燃えつきが悪いというので順延になったそうだ。草の様子見れば結構燃えそうに思うのだがね。とにかく悪いダニをやっつけてチョ。P1040002

コメント
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