資金繰りの悪化でデフォルト(債務不履行)危機に見舞われる企業が中国で相次いでいる。バブルの様相を呈していた不動産分野では、一部地方で住宅価格が下落に転じ、中堅開発会社が実質破綻に追い込まれた。景気減速の兆候が出ているさなかだけに、不安が広がっている。
中国各紙によると、浙江省の中堅不動産開発会社、浙江興潤置業投資が負債35億元(約570億円)を抱えて行き詰まった。経営者父子が今月11日、違法な資金集めに手を染めたとして起訴されており、立て直しのめどは付かない。債務総額の約7割が銀行からの借り入れで、銀行や地元政府が資産処分などの協議を進めているという。
今年1月には、山西省の石炭会社が信託会社組成の金融商品を通じて調達した資金で返済が困難になった。銀行、地元政府が救済に動いたとみられ、償還期限直前にデフォルトが回避された。通常の銀行融資と異なる「影の銀行(シャドーバンキング)」を使って苦境に陥ったケースだった。
中国各紙によると、浙江省の中堅不動産開発会社、浙江興潤置業投資が負債35億元(約570億円)を抱えて行き詰まった。経営者父子が今月11日、違法な資金集めに手を染めたとして起訴されており、立て直しのめどは付かない。債務総額の約7割が銀行からの借り入れで、銀行や地元政府が資産処分などの協議を進めているという。
今年1月には、山西省の石炭会社が信託会社組成の金融商品を通じて調達した資金で返済が困難になった。銀行、地元政府が救済に動いたとみられ、償還期限直前にデフォルトが回避された。通常の銀行融資と異なる「影の銀行(シャドーバンキング)」を使って苦境に陥ったケースだった。