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「殺されるかも」小栗旬が親友・鈴木亮平に洩らした"芸能界批判"

2014年09月05日 07時51分07秒 | ニュース
 8月30日に封切られた、小栗旬主演の映画『ルパン三世』が、予想通りの賛否を巻き起こしている。ネット上では酷評も数多いが、逆に"怖いもの見たさ"ゆえか、客足は順調なようだ。

 小栗といえば、プライベートでは山田優との結婚後も浮気疑惑が報道されるなど数々の浮き名を流してきたが、演技に対しては一家言ある人物として有名。そんな小栗が、日本の芸能界に対して過激な"批判"を行い、一部で話題を呼んでいる。

「僕らの同世代でも上の世代でも「この人、何も考えてないのによく生き残ったな」っていう人はいますから。事務所の力もありますし」
「例えば「映画にしか出ない」とか言ってる人が、コンサバなテレビコマーシャルに出ているのを見ると、「話が違くね?」って思ったりするんですよ。「金もらったらコンサバなテレビコマーシャルに出るのに、テレビドラマは下に見るんだ。意味わかんねえ」って」

 ──多くの芸能人を敵に回してしまいそうな、強烈な本音の数々。第一線で活躍する若手俳優がここまで突っこんだ発言をするのは、日本の芸能界では稀である。

 この発言は、「クイック・ジャパン」(太田出版)vol.115におさめられたインタビューで、小栗の親友であり『花子とアン』(NHK)でブレイクを果たした鈴木亮平との対談でのこと。しかし、なぜ小栗はこうした批判を繰り広げているのか......。そこには、現状の芸能界への苛立ちがあるようだ。

 たとえば、小栗は"いい作品"をつくるためにも、俳優の労働条件を改善するべく、俳優のための労働組合づくりを構想しており、「ぼちぼち本格的にやるべきだなと思っています」と語っている。アメリカにはSAG-AFTRAといった役者のための組合があるが、日本ではこれに匹敵するような大規模な組合はない。小栗は、あえて自分がその"旗振り役"になろうと考えているようなのだが、「みんなけっこう、いざとなると乗ってくれないんですよ」と落胆ぎみ。そして、"のってくれない"理由を、小栗はこのように分析する。

「たぶん傷つきたくないからだと思うし、今の自分の立場を失いたくないからだと思う。その気持はわかるけど、「意外と口先だけで覚悟がねえんだな」って思うことは多いし、ちょっと悲しくなりますね。僕はどこかで、無理してまでこの世界に生き残っていたいとも思ってないんですよね。だからこそ、変えるしかないじゃんと思ってる」

 さらに小栗は、こんな物騒な発言も行っている。

「ここのところはちょっとね、負け始めてます」「組織に。やっぱり組織ってとてつもなくでかいから、「自分は誰かに殺されるかもしれない」くらいの覚悟で戦わないと、日本の芸能界を変えるのは相当難しいっすね」

 どうして組合をつくろうとすると、俳優が"傷つき""立場を失って"しまうのか。そして"誰かに殺されるかもしれない"とさえ覚悟しないといけないのか──。

 前述の小栗の発言にもあるように、日本の芸能界は、バーニング・プロダクションをはじめとして「事務所の力」がものをいう世界である。事務所の力が強ければ、大して人気がなくともテレビドラマにキャスティングされるし、スキャンダルも圧力で握りつぶすこともできる。逆に、弱小の事務所であれば、マスコミは"気兼ねなく"スキャンダルを書き立てることができる。タレントは、その魅力や実力でのし上がるしかないシステムだ。大手とはいえない事務所で地道に活動し、身から出たサビとはいえスキャンダルを報じられ放題だった小栗にとっては、この理不尽な状況に悔しさもあるのかもしれない。

 しかし、小栗は何もスキャンダル報道の不公平感のことだけを問題にしているわけではないはずだ。というのも、小栗ほどの人気があれば、大手に移籍することなど充分に可能だからだ。さらに、ミス・インターナショナル世界大会で日本人初の優勝に輝いた吉松育美氏が大手芸能事務所の幹部からストーカー被害と脅迫を受けたことを訴えたような事例も起こってしまうのが、日本の芸能界である。実際にその世界に身を置く小栗にしてみれば"殺されかねない"と自覚するほど、事務所の枠をこえて俳優が主体となる労組をつくることなど、大手芸能事務所は許さないのだろう。

 それでも、小栗はまだ意欲を失っていない。鈴木によれば、「今この人ね、借金までして稽古場を建てているんですよ」と言う。

「「俳優が自分たちを向上させていけるような場を作りたい」って言って、口だけじゃなく、実際に作ってるんですよ。自分だけでなく、役者みんなで向上していこうよというこのストイックさは、この若さではいままで誰も実行してこなかったと思いますし、ちょっとやっぱりおかしいですよね(笑)」(鈴木)

 この稽古場をつくる理由を、小栗はこう話す。

「アメリカなんかは、メジャー作品にこの前まで無名だった俳優が、ある日突然主役に抜擢されることがあるのに、日本ではそういうことはほとんどないという現状がある。

それを起こすためには、大前提としてスキルを持っていないとできないので、その力をみんなでつける場所を作りたいということですね」

 自分たちの若い世代の俳優が、旧態依然とした芸能界を変えたい。──"合コンの持ち帰り王"としての軟派な顔だけでなく、じつは熱い思いをもった小栗旬。小栗のこの果敢な挑戦が潰されることがないよう、応援したいものだ。
(水井多賀子)
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「殺されるかも」小栗旬が親友・鈴木亮平に洩らした"芸能界批判"

2014年09月05日 07時34分15秒 | ニュース
 8月30日に封切られた、小栗旬主演の映画『ルパン三世』が、予想通りの賛否を巻き起こしている。ネット上では酷評も数多いが、逆に"怖いもの見たさ"ゆえか、客足は順調なようだ。

 小栗といえば、プライベートでは山田優との結婚後も浮気疑惑が報道されるなど数々の浮き名を流してきたが、演技に対しては一家言ある人物として有名。そんな小栗が、日本の芸能界に対して過激な"批判"を行い、一部で話題を呼んでいる。

「僕らの同世代でも上の世代でも「この人、何も考えてないのによく生き残ったな」っていう人はいますから。事務所の力もありますし」
「例えば「映画にしか出ない」とか言ってる人が、コンサバなテレビコマーシャルに出ているのを見ると、「話が違くね?」って思ったりするんですよ。「金もらったらコンサバなテレビコマーシャルに出るのに、テレビドラマは下に見るんだ。意味わかんねえ」って」

 ──多くの芸能人を敵に回してしまいそうな、強烈な本音の数々。第一線で活躍する若手俳優がここまで突っこんだ発言をするのは、日本の芸能界では稀である。

 この発言は、「クイック・ジャパン」(太田出版)vol.115におさめられたインタビューで、小栗の親友であり『花子とアン』(NHK)でブレイクを果たした鈴木亮平との対談でのこと。しかし、なぜ小栗はこうした批判を繰り広げているのか......。そこには、現状の芸能界への苛立ちがあるようだ。

 たとえば、小栗は"いい作品"をつくるためにも、俳優の労働条件を改善するべく、俳優のための労働組合づくりを構想しており、「ぼちぼち本格的にやるべきだなと思っています」と語っている。アメリカにはSAG-AFTRAといった役者のための組合があるが、日本ではこれに匹敵するような大規模な組合はない。小栗は、あえて自分がその"旗振り役"になろうと考えているようなのだが、「みんなけっこう、いざとなると乗ってくれないんですよ」と落胆ぎみ。そして、"のってくれない"理由を、小栗はこのように分析する。

「たぶん傷つきたくないからだと思うし、今の自分の立場を失いたくないからだと思う。その気持はわかるけど、「意外と口先だけで覚悟がねえんだな」って思うことは多いし、ちょっと悲しくなりますね。僕はどこかで、無理してまでこの世界に生き残っていたいとも思ってないんですよね。だからこそ、変えるしかないじゃんと思ってる」

 さらに小栗は、こんな物騒な発言も行っている。

「ここのところはちょっとね、負け始めてます」「組織に。やっぱり組織ってとてつもなくでかいから、「自分は誰かに殺されるかもしれない」くらいの覚悟で戦わないと、日本の芸能界を変えるのは相当難しいっすね」

 どうして組合をつくろうとすると、俳優が"傷つき""立場を失って"しまうのか。そして"誰かに殺されるかもしれない"とさえ覚悟しないといけないのか──。

 前述の小栗の発言にもあるように、日本の芸能界は、バーニング・プロダクションをはじめとして「事務所の力」がものをいう世界である。事務所の力が強ければ、大して人気がなくともテレビドラマにキャスティングされるし、スキャンダルも圧力で握りつぶすこともできる。逆に、弱小の事務所であれば、マスコミは"気兼ねなく"スキャンダルを書き立てることができる。タレントは、その魅力や実力でのし上がるしかないシステムだ。大手とはいえない事務所で地道に活動し、身から出たサビとはいえスキャンダルを報じられ放題だった小栗にとっては、この理不尽な状況に悔しさもあるのかもしれない。

 しかし、小栗は何もスキャンダル報道の不公平感のことだけを問題にしているわけではないはずだ。というのも、小栗ほどの人気があれば、大手に移籍することなど充分に可能だからだ。さらに、ミス・インターナショナル世界大会で日本人初の優勝に輝いた吉松育美氏が大手芸能事務所の幹部からストーカー被害と脅迫を受けたことを訴えたような事例も起こってしまうのが、日本の芸能界である。実際にその世界に身を置く小栗にしてみれば"殺されかねない"と自覚するほど、事務所の枠をこえて俳優が主体となる労組をつくることなど、大手芸能事務所は許さないのだろう。

 それでも、小栗はまだ意欲を失っていない。鈴木によれば、「今この人ね、借金までして稽古場を建てているんですよ」と言う。

「「俳優が自分たちを向上させていけるような場を作りたい」って言って、口だけじゃなく、実際に作ってるんですよ。自分だけでなく、役者みんなで向上していこうよというこのストイックさは、この若さではいままで誰も実行してこなかったと思いますし、ちょっとやっぱりおかしいですよね(笑)」(鈴木)

 この稽古場をつくる理由を、小栗はこう話す。

「アメリカなんかは、メジャー作品にこの前まで無名だった俳優が、ある日突然主役に抜擢されることがあるのに、日本ではそういうことはほとんどないという現状がある。

それを起こすためには、大前提としてスキルを持っていないとできないので、その力をみんなでつける場所を作りたいということですね」

 自分たちの若い世代の俳優が、旧態依然とした芸能界を変えたい。──"合コンの持ち帰り王"としての軟派な顔だけでなく、じつは熱い思いをもった小栗旬。小栗のこの果敢な挑戦が潰されることがないよう、応援したいものだ。
(水井多賀子)
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