2014年8月29日、韓国メディアは日本を訪れる韓国人観光客が減少傾向にあると伝えた。ソウルで開かれた日韓観光交流拡大シンポジウムで、日本政府観光局(JNTO)が発表した資料では、今年上半期に日本を訪れた韓国人は前年同期比3.3%減の127万人となった。
慰安婦問題や領土問題などによる関係悪化が訪日韓国人の減少につながっていると分析されているが、一方では日本旅行で感動的な体験をする韓国人もいるようだ。先日、韓国のインターネット上に、5月に5泊6日の日本旅行をした際に、なくした財布が戻ってきたという韓国人観光客のブログが掲載された。以下はその概要。
旅行2日目、僕は羽田空港に行こうと財布をカメラ用のカバンに入れて街に出た。街の景色を撮影しながら乗換駅の品川に着いた。そこでの写真撮影を終え、羽田空港行きのチケットを買おうとして初めて財布がないことに気付いた。僕はかなり焦った。このような状況に備えて、旅行する時にはいつもお金をすべて持ち歩かずに、半分はホテルに置いておいたけれど、それでもかなり混乱した。この時、僕は何を思ったのか、ホテルに引き返さずに、ポケットの小銭をかき集めて切符を買い、そのまま羽田空港へ向かった。
空港での用事を済ませると、50円しかない僕は帰ることができなかった。空港の紛失物センターで警察やJRの電話番号を教えてもらい、電話をしてみたが、財布は見つからなかった。日本の親しい友人に連絡をしてみたがつながらなかったため、僕は仕方なくツイッターで日本人の知人たちに助けを求めた。
すると、そのうちの一人が羽田まで来てくれると言った。迷惑だからと断ったが、その知人は羽田まで2時間かけて来てくれた。知人と国際線ターミナルバス乗り場で無事に会うことができ、ホテルのある新大久保まで帰ることができた。
ホテルを探してみたけれど、やっぱり財布はなく、知人と一緒に交番へ紛失届を出しに行った。日本の住所が必要だったが、知人が代筆してくれた。そして、秋葉原に向かう途中、「遠くまで旅行に来たのだから楽しんで」と言って、知人は5000円を僕の服の胸ポケットに入れてくれた。とても感動し、感謝以外の言葉が見つからなかった。
そして旅行を終え、韓国に帰国して1週間後、なんと財布が見つかったとの連絡があった。本当に驚いて街なかで叫びそうになった。知人が財布を受け取りに行ってくれ、3日後、家に国際郵便が届いた。中には現金や各種カードの入った財布、日本のお菓子が入っていた。
なくしてから20日ぶりに財布が戻ってきた。日本だから、もしかしたらと少し期待していたけれど、まさか本当に戻ってくるとは思わなかった。韓国では空の財布でも、戻ってくればラッキーなのに。
助けてくれた知人には本当に感謝している。そして今回のことで、日本は僕にとって、嫌いになろうとしてもなれない国になってしまった…。(翻訳・編集/篠田)
慰安婦問題や領土問題などによる関係悪化が訪日韓国人の減少につながっていると分析されているが、一方では日本旅行で感動的な体験をする韓国人もいるようだ。先日、韓国のインターネット上に、5月に5泊6日の日本旅行をした際に、なくした財布が戻ってきたという韓国人観光客のブログが掲載された。以下はその概要。
旅行2日目、僕は羽田空港に行こうと財布をカメラ用のカバンに入れて街に出た。街の景色を撮影しながら乗換駅の品川に着いた。そこでの写真撮影を終え、羽田空港行きのチケットを買おうとして初めて財布がないことに気付いた。僕はかなり焦った。このような状況に備えて、旅行する時にはいつもお金をすべて持ち歩かずに、半分はホテルに置いておいたけれど、それでもかなり混乱した。この時、僕は何を思ったのか、ホテルに引き返さずに、ポケットの小銭をかき集めて切符を買い、そのまま羽田空港へ向かった。
空港での用事を済ませると、50円しかない僕は帰ることができなかった。空港の紛失物センターで警察やJRの電話番号を教えてもらい、電話をしてみたが、財布は見つからなかった。日本の親しい友人に連絡をしてみたがつながらなかったため、僕は仕方なくツイッターで日本人の知人たちに助けを求めた。
すると、そのうちの一人が羽田まで来てくれると言った。迷惑だからと断ったが、その知人は羽田まで2時間かけて来てくれた。知人と国際線ターミナルバス乗り場で無事に会うことができ、ホテルのある新大久保まで帰ることができた。
ホテルを探してみたけれど、やっぱり財布はなく、知人と一緒に交番へ紛失届を出しに行った。日本の住所が必要だったが、知人が代筆してくれた。そして、秋葉原に向かう途中、「遠くまで旅行に来たのだから楽しんで」と言って、知人は5000円を僕の服の胸ポケットに入れてくれた。とても感動し、感謝以外の言葉が見つからなかった。
そして旅行を終え、韓国に帰国して1週間後、なんと財布が見つかったとの連絡があった。本当に驚いて街なかで叫びそうになった。知人が財布を受け取りに行ってくれ、3日後、家に国際郵便が届いた。中には現金や各種カードの入った財布、日本のお菓子が入っていた。
なくしてから20日ぶりに財布が戻ってきた。日本だから、もしかしたらと少し期待していたけれど、まさか本当に戻ってくるとは思わなかった。韓国では空の財布でも、戻ってくればラッキーなのに。
助けてくれた知人には本当に感謝している。そして今回のことで、日本は僕にとって、嫌いになろうとしてもなれない国になってしまった…。(翻訳・編集/篠田)