お役立ち情報ブログ

日々の生活やビジネスにおいて役に立ちそうな情報を収集、公開しています。

中国、68都市で住宅値下がり 8月ほぼ全国に広がる

2014年09月19日 06時30分50秒 | 経済
中国の住宅の値下がりがほぼ全国に広がった。国家統計局は18日、8月には主要70都市のうち、68都市の新築住宅価格が前月に比べて下落したと発表した。値下がりした都市は7月の64都市から拡大した。値下がり幅が最も大きかったのは浙江省杭州の2.1%。住宅市況の冷え込みから企業活動が鈍り、景気の下振れ懸念が強まっている。

 住宅需要が特に旺盛なことで知られる北京、上海、広東省広州、同深圳の四大都市でも軒並み1%を超える下落となった。唯一、価格が上昇したのは福建省アモイで、上昇幅は0.2%。浙江省温州が横ばいだった。

 前年同月比でみても、価格が下落した都市は19都市となり、7月の3都市から大幅に増えた。値下げしても売却に至らない不動産の在庫面積は8月まで29カ月連続で増えている。

 景気の減速懸念が強まっていることを受け、中国人民銀行(中央銀行)は16日までに五大銀行に対して5千億元(約8兆8500億円)の短期資金を供給し、企業の資金繰りに万全を期す構えを示した。

 もっとも、住宅ローン金利はなお高止まりしており、「利下げなど全面的な金融緩和がなければ、住宅市場のてこ入れは難しい」(重慶の不動産業者)との声は多い。中国で最も重要な秋の商戦期を迎え、多くの地方都市が住宅購入規制を緩めているが、まだ目立った効果は出ていない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする