10月21日(月)
箕面市 倉田市長が「議会推薦の監査委員を認めない」と突っぱねる
自分の意向に沿わない議員は、議会の推薦があっても監査選任しない
市政の透明性が問われる出来事
2019年10月17日 箕面市議会 幹事長会議で
15日㈫、箕面市議会の幹事長会議での議論と議長の会派調整の結果、箕面市議会として、11月からの箕面市監査委員の議員推薦1名を増田京子議員を推薦し、市長に文書報告した。
これに対して16日付けで、倉田市長から「選任しない」との通知がよせられた。この対応をうけ、17日午後1時から幹事長会議が開催され、冒頭、倉田市長から説明をうけた。
倉田市長が示した「選任しない理由」 要旨
倉田市長:慣例のない対応について申し訳ない。
監査委員は、議会人事ではない、長、市長が選任する職である。
議員の中から選任する、議会から推薦をいただくのが慣例になっている。
あくまで、長、市長が選任する責任がある。
増田議員については、基本的な信頼関係が築けていない。根拠と言われれば、総合的な判断である。政治的な側面、議会内外での言動、行政的な側面、1例として競艇審議会委員を受けないなど、他にも多々理由があり、選任する候補としては、あり得ないと考えている。
一昨日(15日)、議会からの増田議員の推薦の書類をもらって、昨日(16日)、知ったところ、すぐに「選任できない」の返事をさせていただいた。
気に入らない議員だから選任しないのか?
共産 神田:道義上も人道上も増田議員に問題があるわけではない。競艇審議会委員も政治的立場から審議員を受けていないのであって議会内外での発言言動も、議員個人の政治的立場からなされているものであり、監査委員の選任とは別のことである。「気にくわない」から増田議員を選任しないということか?
市長:それには答えられない。
政友 内海:もう少し市長は、度量の大きい「太っ腹で」対応すべきではないか。
他に質問、意見がでず、市長は退席。
18日、午前に本会議、午後1時から引き続き臨時の幹事長会をおこなう。
議会は、他に、提案された議案はないので、明日、午前中、本会議を開き、他の委員会委員の選任を行い、議会を閉じることにする。
(これは、議会から推薦された監査委員推薦の案が「中に浮いた」ことを意味し、ましてや市長から、議会から推薦のない別の選任案件も出すことができない事態になっていることを意味する。)
現在の議会監査委員が継続
地方自治法197号は、「議員の任期による」としているので、後任者が決まらなければ、現任の監査は続けるとのことになっているので、現在の中嶋議員が継続となることになる。との確認をおこなった。
各会派からの意見
維新・幹事長:市長が、「増田議員はあり得ない、候補にもならない」というなら仕方ない。議会の方も引くこともありえない。それでいいのではないか
公明・幹事長:市長も「100%増田議員はあり得ない」と言ったが、それでは議会が「変えます」とはならない。
政友・幹事長:議会が引くことになれば「屈服」になる。二元代表制であるべきだ。かつて、森岡議員や佐藤議員は、中井ブヘイ市長のやり方に「何するものぞ」の主張を行ってきた。市長ももとにもどさない、こちらも議会も戻さない対応を行うべきだ。
市長の「議会推薦の監査委員を認めない」という、対応に対して、議会の側も最低限度の対応をまもったと言えるのではないか。
市長の「総合的な判断で、議会推薦の監査委員を認めない」とする今回の対応は、増田議員の否定とともに、議会制民主主義の否定、自分の意向に沿わない議員は、議会の推薦があっても監査の選任を認めない、市政の重要な会計資料を見せられない、監査させないということで箕面市政の透明性がまさに問われる出来事です。
地方自治法
第196条 監査委員は,普通地方公共団体の長が,議会の同意を得て,人格が高潔で,普通地方公共団体の財務管理,事業の経営管理その他行政運営に関し優れた識見を有する者(議員である者を除く。以下この款において「識見を有する者」という。)及び議員のうちから,これを選任する。ただし,条例で議員のうちから監査委員を選任しないことができる。
(注:箕面市の条例では「議員のうちから選任しない」とはうたっていない)
第197条 監査委員の任期は,識見を有する者のうちから選任される者にあつては4年とし,議員のうちから選任される者にあつては議員の任期による。ただし,後任者が選任されるまでの間は,その職務を行うことを妨げない。
箕面市 倉田市長が「議会推薦の監査委員を認めない」と突っぱねる
自分の意向に沿わない議員は、議会の推薦があっても監査選任しない
市政の透明性が問われる出来事
2019年10月17日 箕面市議会 幹事長会議で
15日㈫、箕面市議会の幹事長会議での議論と議長の会派調整の結果、箕面市議会として、11月からの箕面市監査委員の議員推薦1名を増田京子議員を推薦し、市長に文書報告した。
これに対して16日付けで、倉田市長から「選任しない」との通知がよせられた。この対応をうけ、17日午後1時から幹事長会議が開催され、冒頭、倉田市長から説明をうけた。
倉田市長が示した「選任しない理由」 要旨
倉田市長:慣例のない対応について申し訳ない。
監査委員は、議会人事ではない、長、市長が選任する職である。
議員の中から選任する、議会から推薦をいただくのが慣例になっている。
あくまで、長、市長が選任する責任がある。
増田議員については、基本的な信頼関係が築けていない。根拠と言われれば、総合的な判断である。政治的な側面、議会内外での言動、行政的な側面、1例として競艇審議会委員を受けないなど、他にも多々理由があり、選任する候補としては、あり得ないと考えている。
一昨日(15日)、議会からの増田議員の推薦の書類をもらって、昨日(16日)、知ったところ、すぐに「選任できない」の返事をさせていただいた。
気に入らない議員だから選任しないのか?
共産 神田:道義上も人道上も増田議員に問題があるわけではない。競艇審議会委員も政治的立場から審議員を受けていないのであって議会内外での発言言動も、議員個人の政治的立場からなされているものであり、監査委員の選任とは別のことである。「気にくわない」から増田議員を選任しないということか?
市長:それには答えられない。
政友 内海:もう少し市長は、度量の大きい「太っ腹で」対応すべきではないか。
他に質問、意見がでず、市長は退席。
18日、午前に本会議、午後1時から引き続き臨時の幹事長会をおこなう。
議会は、他に、提案された議案はないので、明日、午前中、本会議を開き、他の委員会委員の選任を行い、議会を閉じることにする。
(これは、議会から推薦された監査委員推薦の案が「中に浮いた」ことを意味し、ましてや市長から、議会から推薦のない別の選任案件も出すことができない事態になっていることを意味する。)
現在の議会監査委員が継続
地方自治法197号は、「議員の任期による」としているので、後任者が決まらなければ、現任の監査は続けるとのことになっているので、現在の中嶋議員が継続となることになる。との確認をおこなった。
各会派からの意見
維新・幹事長:市長が、「増田議員はあり得ない、候補にもならない」というなら仕方ない。議会の方も引くこともありえない。それでいいのではないか
公明・幹事長:市長も「100%増田議員はあり得ない」と言ったが、それでは議会が「変えます」とはならない。
政友・幹事長:議会が引くことになれば「屈服」になる。二元代表制であるべきだ。かつて、森岡議員や佐藤議員は、中井ブヘイ市長のやり方に「何するものぞ」の主張を行ってきた。市長ももとにもどさない、こちらも議会も戻さない対応を行うべきだ。
市長の「議会推薦の監査委員を認めない」という、対応に対して、議会の側も最低限度の対応をまもったと言えるのではないか。
市長の「総合的な判断で、議会推薦の監査委員を認めない」とする今回の対応は、増田議員の否定とともに、議会制民主主義の否定、自分の意向に沿わない議員は、議会の推薦があっても監査の選任を認めない、市政の重要な会計資料を見せられない、監査させないということで箕面市政の透明性がまさに問われる出来事です。
地方自治法
第196条 監査委員は,普通地方公共団体の長が,議会の同意を得て,人格が高潔で,普通地方公共団体の財務管理,事業の経営管理その他行政運営に関し優れた識見を有する者(議員である者を除く。以下この款において「識見を有する者」という。)及び議員のうちから,これを選任する。ただし,条例で議員のうちから監査委員を選任しないことができる。
(注:箕面市の条例では「議員のうちから選任しない」とはうたっていない)
第197条 監査委員の任期は,識見を有する者のうちから選任される者にあつては4年とし,議員のうちから選任される者にあつては議員の任期による。ただし,後任者が選任されるまでの間は,その職務を行うことを妨げない。