
勝沼醸造からルミエールは徒歩で10分もかからない。今回は平日ということもあり、ルミエール併設のレストラン『zelkova』にてランチをすることができた。ちなみに日本語では欅のことを指すらしい。

勝沼地区は甲州市だが、ルミエールは隣の笛吹市にあるため、勝沼のガイドブックには出てこない。しかし、こちらも石蔵内での醸造するなど歴史も古い。前に葡萄畑が広がり、僅かながらまだ葡萄も実っていた。


zelkovaに入ったのがちょうど12時であったが、先客は2組。ランチのライトコースを選択、ワインはマリアージュしてもらうことに。


まずは前菜、巨峰の干しぶどうとチーズ、ベーコン入りのクレソンサラダ。クレソンは最大の産地らしく葉も大きく、香り高い。さらにベーコンはワインに1週間漬け込んだもので風味がいい。

これにはスパークリングワインを合わせる。爽やかな軽さがいいワイン、相方のロゼスパークリングの方が味が濃いような気がする。

次は『きのこのロワイヤル』、簡単に言うと茶碗蒸しをスープ仕立てにして沢山の茸を乗せたもの。しめじ、椎茸、キクラゲと柔らかい茶碗蒸し風のバランスがよく、柚子の香りがするスープ。

メインは私は『富士桜ポークのグリル、マスタード添え』、これには石蔵和飲を合わせる。比較的脂の少ないさっぱりした豚肉にマスタードソースのパンチがよく効いている。赤ワインはやや弱い気もするが美味い。

相方の『ブドウの葉で巻いた茜マスのポワレ』はブドウの葉が桜餅の葉のような香りがしてこれにワインビネガーのソースがよく合う。さらに合わせたワインが今流行りのプレステージオランジュ。これは白ワインを作る際に色のついたブドウの果皮を使うことによりオレンジがかった色がつくものでアプリコットのような香りがつく、これが実に美味い。

デザートは『スパイシーどんぐりケーキ、ブランデーアイスクリーム添え』、どんぐりのケーキ?と思うかもしれないが、やや硬いフルーツケーキをアイスクリームと生クリームでたべるもので中に入っている様々な木の実とピスタチオソースが濃厚で存在感のあるデザート。コーヒーと頂くがランチも1時間かけて食べることなど滅多になく、休みを実感。いつもは立食い蕎麦10分だからであるが。

とにかく、充分満喫できるレストランに大満足、ご馳走さまでした。
zelkova
山梨県笛吹市一宮町南野呂624
0553474624