hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

1丁目1番地1号〜丸の内・大手町編

2018-12-30 05:00:56 | 日記

『1丁目1番地1号』その6回目は皇居大手門前がスタートポイント。実は『千代田区丸の内1丁目1番地1号』は大手門の向かいにあたるパレスホテルのビルなのである。


私は立て直し後にたまの媒体のイベントに来るくらいだが、30年ほど前はホテル本館の前には古ぼけたビルがあり、中に同友クラブという経済同友会の懇親の場があった。その頃とは全く違う雰囲気となっている。

永代通りを向かい側に渡ると大手町タワーJXビルがそびえ立つが、このビルは残念ながら『千代田区大手町1丁目1番地2号』である。そう、大手町と丸の内の『1丁目1番地』は向かい合わせにはないのである。


このビルをお堀端に沿ってぐるっと回ると隣の大手町パークビルに到着、ここが『千代田区大手町1丁目1番地1号』なのである。(よく見るとビルディングの後ろの数文字が消されている)わずか1ブロックだが、区画も大きく、また表示板がないので番地を確認するのが結構難しい。


向かい側の建設中である三井物産の本社ビルは姿を現し初めてきているが、その中にポッカリと神社というか、祠があるので見に行く。実はこれが将門首塚である。


首塚の住所は『千代田区大手町1丁目2番地1』、将門が追討軍の藤原秀郷などに討ち取られたのが940年と言われているが、その後も付近の住民たちは将門の怨霊に苦しめられていた。そこで時宗の僧侶他阿が1307年に将門に法名を贈り、傍の寺を時宗に改宗することにより怨霊は収まったという。

しかし、大正時代に発生した関東大震災で首塚そのものが倒壊、跡地に大蔵省の仮庁舎を建設しようとしたところ関係者の怪死が相次ぎ、当時の大蔵大臣までも不慮の死を遂げたことから計画は中止された。そして神田明神が祭主となり、将門の鎮魂祭が行われ、現在も周辺企業が掃除・整備を繰り返している。新ビル建設後もここは変わらないだろう。