
今年は忘年会の回数が多い気がする。ただ、それも終盤戦に来てゆっくりできるOさんと2人の忘年会の場所は新橋の『一楽』にしてみた。昨年は確か赤鬼だったが、割烹のカウンターでお任せ料理に舌鼓を打つのもいいかなというのが今回の店選択の理由。

私が店に入ったのは6時25分、1番乗りであった。しかし、Oさんも含めてバタバタとお客さんが来店、10分も経たないうちに満員となる。カウンターで板さんの所作を見るのもいい。


まずは生ビールで乾杯、すぐにあん肝を使ったムースが出され、これをちびちびやりながらビールを飲む。

ここからは日本酒、おススメを聞くと『あらたま』(山形県)が出てきた。今回は1合ずつでは面倒なため、2合にしてもらう。あらたまはすっきり系、ただ、最後に旨味が残る。お通し盛り合わせは上から時計回りに梅水晶、かまぼこ、車えびの塩煮、ハタハタの一夜干し、たらこ昆布巻、つくね、真ん中がアメーラトマトというラインナップである。車えびは活けのものらしく甘くてうまい、ただ頭からと言われたがやはり殻は剥いていただく。

そこでもう2合空いたので次は金鶴(新潟県)佐渡の酒は美味い、薄濁りの香りを楽しむ。ここで左側でガタっという音、ご主人が天然ヒラメを見せてくれるがこれが元気なこと。

少し待つとヒラメの刺身、コリコリしていて塩とワサビでいただく。酒が進みすぎるつまみばかりである。

さらにカツオ、マグロかと思うほど脂がのっていて、添えられた辛子を付けていただく。これには農口(石川県)を合わせるが、濃醇で受け止めてくれる。


次は酒肴3品(こんにゃくと牛蒡の煮付、鰆の西京漬、出汁巻き)、ここで美和桜(広島県)備前雄町の原酒。しっかりした旨口だが、最後に甘みもある。


これには鯵の刺身が良くあっていた。締めは土鍋で炊いた炊きたての白飯、さらにちりめん山椒と味噌汁。


これを食べるからカロリーオーバーだが、まあ、今日は気にしないことにして。いや、それにしてもいい肴、いい酒で楽しかった。ご馳走さま。
一楽
港区新橋4ー6ー5
0334334848