人形町の老舗洋食店と言えば『芳味亭』『キラク』『小春軒』が有名だが、もう一軒『来福亭』という明治37年創業の洋食店がある。場所は甘酒横丁の反対側、親子丼で有名な『玉ひで』のお隣にあるかなり年季の入った建物。
中に入ると4人掛けと5人掛けのテーブルが2つ、二階もほぼ同じようになっている。
メニューもいわゆる洋食店でチキンソテー、ハンバーグ、カツレツ、エビフライなどから始まってオムライス、やきめし、カレー、カツ丼と昔ながらのラインナップである。
今日はカツ丼と決めていたのでがカツ丼お願いします』というと調理場からはカツを揚げる音がすぐに聞こえ始める。すぐに中年のサラリーマンが来るが、彼はポークソテー、2人目はメンチカツライスと多岐に渡る。
7、8分でカツ丼登場。味噌汁と漬物もついていでまずは味噌汁から。具は生海苔と豆腐で生海苔の香りがいい。
丼はちゃんと蓋がされていて、ちゃんとカツを煮たタイプ。衣もしっとり、味は関東風で辛いかなと思ったが、優しい味付け。玉ねぎがたっぷり、しっかり熱い。
私はカツ丼は真ん中の3切れから食べ、最後に両端を食べるのだが、端の部分は脂が乗っていて美味い。このレトロな洋食店の味わいのある店で頂くカツ丼、人形町らしい光景である。
ご馳走さまでした。因みに変わりカツ丼がある小春軒は並びです。
来福亭
中央区日本橋人形町1ー17ー10
0336663895