hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

成城の坂道①

2022-09-05 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その161。
今回は成城にある坂道をぶらりと歩いてみた。成城学園前駅までは小田急電鉄に乗って向かう。ついでに成城学園前駅に停車する電車を調べると地下鉄から乗り入れるメトロはこね(箱根湯本行)などのロマンスカー(有料特急)は停車するが、特急券のいらない快速急行は停車しない(下北沢〜新百合ヶ丘はノンストップ)という逆転現象が起きているのである。

立派な駅の中央口を出て、左に行くと桜並木が現れ、落ち着いた街並みが連なっている。東京でも指折りの高級住宅地であり、商業施設がなくなッタ途端に左右に1区画の大きい邸宅が立ち並ぶエリアに入る。

しかし、土地はフラットでとても坂道がある場所とは思えない。しばらく歩くと道が突き当たるが、まずは左に曲がる。すると不動橋が出てくる。


橋と言っても左側には野菜畑、右側には調布崖線、川は流れておらず、小田急線にかかる橋である。橋の真ん中に立つと遠くまで展望が広がり、なかなかの眺めである。(関東富士見百景の1つ)


元のところに戻り、先に行くと道は左に弧を描く。突き当たりは右から左に下る坂道となっている。この坂が『不動坂』。名前の由来は坂下に入口のある喜多見不動尊である。



喜多見不動尊は喜多見に住んでいた浦野半次郎ほか6名が明治9年に創建したものである。入口には池があるが、池の奥には岩屋不動。



しかし池の水は少なく、濁っている。掃除に来ていた方の話ではかつてここには湧水を水源とし、池におちる『不動滝』があったのだが、小田急線の工事の影響なのか水脈が変わり、今はわずかな水しか流れなくなったらしい。そのため、何とか水脈を見つけて小さな水車を回すのが精一杯だとのこと。

昔はこの滝で信者が水行をしたとは今ではとても思えない。



再び今降りてきた不動坂と同じくらい細い参道を登ると不動尊の本堂が見えてくる。成城3丁目にあるとはとても思えないような鄙びたお不動様であった。(以下、次回)







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