事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「偉大なる、しゅららぼん」 万城目学著 集英社

2014-01-13 | 本と雑誌

E58189e5a4a7e381aae3828be38081e3819とっぴんぱらりの風太郎」と紹介が逆になったけれども「偉大なるしゅららぼん」の方が執筆は先かな。これまたかましてます。例によって“一人称による大きな物語→大ぼら”が展開される。

鴨川ホルモー」で京都、「鹿男あをによし」で奈良、「プリンセス・トヨトミ」で大阪をわしづかみにしたように(「とっぴんぱらり~」は三重県ですな)、今回の主役は琵琶湖。ボーントゥービー殿様な同級生に翻弄される、分家の超能力者。やはりどこかやる気がなく、さめている主人公が最後に……(表紙の登場人物たちが着る学生服の色に注意)

「しゅららぼん」が意味するものがラストで判明。これに“偉大なる”がつくことのおかしみはさすが万城目ワールド。映画化で、殿様が濱田岳というのは他に思いつけないイメージキャストだし、異能のブータレ女を深田恭子が演じるってのは楽しみなり。だいたい、日本で海(琵琶湖だけど)が割れる「十戒」がどう描かれるのか(笑)

偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫) 偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)
価格:¥ 798(税込)
発売日:2013-12-13
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