事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

STAR WARSをもういっちょ。

2015-12-30 | 洋画

PART1はこちら

冷静にSWのことを思い返してみましょう。「アメリカン・グラフィティ」でスマッシュヒットをかましたとはいっても、フランシス・コッポラの庇護の下に好き放題やらせてもらった若きジョージ・ルーカスが、いかにも昔風のスペース・オペラをつくりたいんだと主張したとしても、金を出す会社はそうはなかった。

アメグラを製作したユニバーサルは当然のように拒否したし、FOXにしたって潤沢な予算を用意したわけではなかった。

ここは強調しておきますよ。今だからSWは神話的存在だけれど、その当時は誰もこの能天気なお話が大ヒットするとは思っていなかったし、ましてや9部作という、実はルーカスが大好きだった連続活劇に昇華するとは想像もしていなかったのだ。

だから、ジェダイのお話が最初から完璧に構想されていたわけでは絶対にない。想像するに、ヨーダの登場とダース・ベイダーの出自が底にあったぐらいじゃないのかな。

ひとりの孤独な少年(ルーク・スカイウォーカー)が、海千山千の海賊(ハン・ソロ)と交流するうちに成長していくという発想は、俗悪なハリウッドのなかで、映画少年(ルーカス)が同じように苦労していた若者たち(コッポラ、スピルバーグ)に護られながら作品を完成していくという現実とちょっとだけシンクロしただけだと思います。

でも、SW(今ではエピソード4と呼ばれている第一作)は信じられないくらい大ヒットした。これは誰にとっても計算違いだったはずなのだ。そこを見誤ると様々なことが複雑になってしまう。

くどいようだけれどもう一回言っておきます。SWは、続篇が製作されることも当初は(ルーカスの頭のなかはうかがいしれないけれども)想定されていなかったのだ。で、ジョージ・ルーカスがその後にとった行動は、すんごくわかりやすくて、理解できるものだった。以下次号

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