事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「真実の10メートル手前」 米澤穂信著 東京創元社

2016-11-19 | ミステリ

さよなら妖精」と「王とサーカス」が連関していたように、この短編集も太刀洗万智を主人公にして(時系列はかなり前後するけれど)つながっている。彼女が事件の真相に、どうしてもたどりついてしまう哀しみのようなものがあって渋い。

もっとも、ミステリとしては「ああ言えばこう言う」「揚げ足をとる」感じが優先していて……あ、これは古典部小市民シリーズでおなじみのものでした(笑)。本領発揮というわけかな。傑作と呼ぶには、2メートルぐらい手前だけど。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする