事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「スターリングラード」Enemy at the Gates (2001 米=独=英=アイルランド)

2019-03-08 | 洋画

まだ酒田に映画館があった時代に観ています。

もう一度観たくなったのには理由があって、それはMI5のシリーズのレイチェル・ワイズが(確かに多少劣化はしたけれども)相変わらず魅力的だったから。

彼女の作品としてこの映画を無視することはできない。というか、男性観客はみんな“あのシーン”で彼女のことが忘れられなくなったはずだからだ。そう、雑魚寝する赤軍兵のなかで、ジュード・ロウのもとへ忍びこみ、自分から彼を求めて行く濡れ場。特に一瞬だけ拝める白いお尻のみごとさと来たらもう……

ナチスドイツとソ連の激突。しかしどちらも非人間的な体制であることが描かれ、そんななか、自然のなかで腕を磨いた狙撃兵(ロウ)と、エリート将校(エド・ハリス)の一騎打ちが浮き上がって見えてくる。監督がジャン=ジャック・アノーなので見せ方があざといくらい。

 

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「泥棒はスプーンを数える」The Burglar Who Counted the Spoons ローレンス・ブロック著 集英社文庫

2019-03-08 | ミステリ

久しぶりのローレンス・ブロック。久しぶりの泥棒バーニイの登場。うれしくて仕方がない。にしても、版元が早川から集英社に変わっているし、なぜか最終巻であることが強調されているんだけど、ほんとですか。

バーニイはいつものように(レズビアンの)キャロリンや悪徳刑事レイと減らず口のたたき合いを続けているし、四十年近く書かれてきたけれども恋愛事情も現役。

そりゃあ、ミステリとして読めばもの足りないかもしれない。でも関係者を集めて「この中に犯人がいます」なんてスタイルを、このご時世に守ってくれているんだよ。

殺し屋ケラーのシリーズにおいても、ブロックの本領はその無駄に長い会話だ。英語ネイティブでニューヨーカーならもっともっと楽しめるだろうことがくやしいけれど、田口俊樹さんの訳もすばらしいです。

解説は若竹七海が葉村晶シリーズのスタイルでやってくれてます。みんな、ブロックが好きなんだよね。あと何作読めるだろう。「死者との誓い」のレベルをもう一度とは言わない。ゆるくていいからおじいちゃんがんばって!

 

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