久しぶりに観る。最初は確か高校生のころかな。酒田グリーンハウスのなかにあった名画座シネサロンで。となりには若いお兄ちゃん。彼は途中で寝てしまう。クルマ好きだろうから例のカーチェイスのシーンで「始まりますよ」と起こしてあげました(笑)。
原作をかなりひねっているらしいので話はとにかくわかりにくい。マスタングはかっこいいし、サンフランシスコの坂道を突っ走り、さりげなくホイールキャップがはずれるなど、本気ぶりが伝わる。でもストーリーが……
子どもだったんだなあ。いま観るとちゃーんと理解できるし、スティーブ・マックイーンのクールさ、男物のシャツを着たジャクリーン・ビセットのセクシーさもたまんないです。
ピーター・イェーツの演出も丁寧で、端役にいたるまで計算された演技をしている。文句なく傑作。見直してよかった。ラロ・シフリンの音楽がひたすらかっけー。