事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド」 喜国雅彦&国樹由香著 講談社

2019-03-12 | ミステリ

ミステリ好きとはいえ、本格にさほどこだわりのないわたしにとってすら

「うわああああ読み終えたくない!」

と身もだえするほど面白い本棚探偵によるブックガイド。博士と女子高生のお下劣なやりとりはさすが「傷だらけの天使たち」の作者。あの面白さとミステリへのうんちくがたっぷり。

果たして古典といえる本格ミステリのなかで、いま読んでも面白い作品はどれか、というテーマはきわめてまっとう。連載された「メフィスト」の読者は喜んだろう。

クリスティの文章にはコクがない、エラリー・クイーンだってすべての作品が面白いわけではない、隅の老人をネタバレなしに紹介するのはしんどい……ミステリ愛が爆発しています。

最大のミステリは、まさかあの作風とルックスで、喜国がとんでもない愛妻家だったこと。奥さんの語る喜国の日常って……

コメント (4)
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