有能な人たちというのはいるもので、朝イチの鶴岡まちなかキネマで思い知らされた。まずは「トイ・ストーリー4」の予告篇にびっくり。
おなじみの面々がジュディ・コリンズの「青春の光と影」(♪空に浮かぶアイスクリームの城♪ってあれ)に合わせて手をつなぎ(手じゃないのもいる)、くるくると回っている。ジョニ・ミッチェルの曲だから「サークルゲーム」やってるのかしらと苦笑。
つづいて「キャプテン・マーベル」のオープニング。おなじみのロゴにかぶさるのは原作者スタン・リーの顔、顔、顔。そして字幕で
Thank you, Stan.
と出る。センス爆発。そして本篇もそのセンスの良さがみっちりつまってます。カーアクションはフレンチ・コネクション、宇宙船での大騒ぎは「エイリアン2」、ドッグファイトはスターウォーズなどからいただきつつ、どれもがきちんとドラマにはまっている。
あいかわらず事前情報を入れずに見たので、おっとジュード・ロウ、おおおアネット・ベニングかよ、この黒人は「ブラッド・ダイヤモンド」のお兄ちゃんだなと楽しめる。
ストーリーもかなり考えてあって、ヒロインのヴァース(この名前の由来は渋い)を特訓するジュード・ロウが
「感情を動かすな。笑いは雑念を呼ぶ」
という教えを徹底し、しかしラストで彼女はすべてをひっくり返し、感動へ。
フューリーの片眼が失われているのはなぜなのか、インフィニティ・ウォーのラストで出てきた機械はなんなのか、彼女がキャプテン・マーベルと呼ばれるのはなぜか。
笑わせつつアベンジャーズの次作につなげる……あああMARVELは商売がうまい。シリーズ屈指の作品。わたしは「ウィンター・ソルジャー」の次ぐらいに評価します。
ニルヴァーナやREMの曲も流れて、あたしゃ幸せだよ。ちょいとネタバレだけど、猫好き必見。