事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

港座通信~「硫黄島からの手紙」Letters from Iwo Jima

2010-08-15 | 港座

Lettersfromiwojimad 8月の上映会(20日の金曜日と21日の土曜日ですっ!)のメインは、クリント・イーストウッドの名人技が冴える「硫黄島からの手紙」。

監督:クリント・イーストウッド

製作総指揮:ポール・ハギス

製作:スティーブン・スピルバーグ
   クリント・イーストウッド

脚本:アイリス・ヤマシタ

出演:渡辺謙(栗林忠道) 二宮和也 伊原剛志(西竹一) 加瀬亮 中村獅童 裕木奈江 

アメリカ人であるイーストウッドが、日本人の側から硫黄島の死闘を描いて見せています。渡辺謙、二宮和也など日本人キャストも期待に応えて好演。さて、渡辺謙が演じた栗林忠道という中将がどんな人物だったかを知るには、彼の“手紙”が最適だと思います。
この人をとりあげた毎日新聞の00年8月9日付【余録】全文掲載。

「末娘のたか子さんは、当時10歳だった。別れの日は門の前で泣いた。お父さんの栗林忠道さんは『たこちゃん、元気ですか』という短い遺書を硫黄島から送った。『お父さんはお家に帰って、お母さんとたこちゃんを連れて町を歩いている夢などを時々見ますが、それはなかなか出来ない事です』

▼『たこちゃん、お父さんはたこちゃんが大きくなって、お母さんの力になれる人になることばかりを思っています。からだを丈夫にし、勉強もし、お母さんの言いつけをよく守り、お父さんを安心させるようにして下さい。戦地のお父さんより』

▼若いころ米国に留学して国力の差をよく知っていた栗林さんは、米国との戦争に勝ち目はないと主張した。そのため主戦派の軍上層部に嫌われ、絶対に生きて帰れない硫黄島守備隊の司令官を命じられたと言われている

▼着任した栗林さんは、まず島の住民を戦火に巻き込まないよう強制疎開させた。掘ればすぐ硫黄ガスの混じった蒸気がわき出る島にトンネルを掘り、要塞化した。そして、できる限り敵を食い止めるから、早く終戦交渉を始めるよう上申した

▼地下の洞窟に立てこもった硫黄島守備隊二万は、押し寄せる米軍上陸部隊六万、支援部隊二十二万を相手に歴史に残る激闘を演じて、全滅した。しかし東京のソファに座った戦争指導者たちは終戦の決断ができなかった。いたずらに時が流れ、沖縄、広島、長崎と、多くの国民の命が失われた

▼重い責任を負わされたらだれでも逃げたくなる。体が逃げなくても、心が逃げれば思考停止になる。だが栗林さんのように踏みとどまる人はいる。いっしょに散歩したたこちゃんの小さな手の感触が支えだったのだろうか。責任から逃れたくなったら、栗林さんの短い文章を思い出すといい。時を超えて励ましてくれる気がする。」

……この硫黄島からの手紙に、現代の日本からどんな返信ができるのか。わたしたちが突きつけられているのはその一点です。

※栗林中将を、意外なほど熱血に演じた渡辺謙は、その後もハリウッドでのキャリアを積み重ね、「インセプション」においては、もう日本人だからどうというレベルではない。

イーストウッドの演出の特徴は、俳優を信じること。ほとんどファーストテイクを採用するあたりはさすが俳優監督らしい。もちろん、そのためには有能な役者の選択が前提になっているわけで、よくもまあ二宮和也を見つけだしたものだ。

この作品をやるんなら「父親たちの星条旗」もやんないと、とわがままを言ったら「上映料が……」うううみんな来てね港座。

↓港座オフィシャルブログはこちら
http://minatoza.exblog.jp/ 

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「ソルト」 SALT (2010 SONY)

2010-08-14 | 洋画

Saltposter1  スパイ映画は、マット・デイモンがジェイソン・ボーンを演じる「ボーン・アイデンティティ」によって違うステージに引き上げられてしまった。

 余裕綽々な態度で美女と戯れ、蛮族をひきいる謎の組織とたたかう……なんて幸福な時代は過ぎ去ってしまったのだ。格闘はあくまで“痛い”し、華麗さは度外視して相手を無力化することを目的とする。主人公はみずからの存在意義にとまどい、国家への忠誠は二の次に追いやられる。

 おかげで、能天気なスパイ映画の代名詞だった007も、「カジノ・ロワイヤル」以降のハード路線への転換を余儀なくされている。ある意味、仕方のないことだ。

 ハード路線への転換期において、ちょっと毛色が変わっていたのは「ミッション・インポッシブル」シリーズ。なにしろTV「スパイ大作戦」の映画化なのだから、小粋なアクションと小道具で楽しませてくれるかと思ったら、トム・クルーズが中途半端にシリアスなものにしてしまったので、観客はどうにもとまどってしまった。

 そして、そのトム・クルーズ向けの作品だったはずの「ソルト」は、トムが違う作品を選択したためにアンジェリーナ・ジョリーに主役交代。なんか、すごいですな。

 しかしこれは正解だっただろう。トムが演じたとすれば、いったいどこがミッション・インポッシブルと違うんだということだし、お気楽な変装合戦は、トムが主演ではないからこそ臆面もなくやることができたはず。

 にしてもちょっと脚本は粗い。ジョリーがある扉を開ける手段など、ナポレオン・ソロじゃないんだからと苦笑。ストーリーもチャールズ・ブロンソンの「テレフォン」(監督ドン・シーゲル!脚本はピーター・ハイアムズとスターリング・シリファント!)のいただきだしね。

 でも見せる。

 冒頭の北朝鮮の拷問シーンからアンジェリーナ・ジョリーの肢体見せまくり。陸上部出身者のように走る(わかりますね)ジョリーの活躍のおかげで、どんでん返しが機能していないことなど忘れさせてくれる。すっかりひねくれてしまった観客のほとんどは、あの偽装に気づいてるぞ。

 この「ソルト」が、007シリーズがMGMの経営破綻によって続編の撮影に苦しんでいる現状の突破口になるかは興行成績次第。みんな見てくれよ。なんつってもスパイ映画って面白いじゃないですか。それがハードでも、ぬるくても。

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日本の警察~その34「同期」今野敏著 講談社刊

2010-08-14 | 日本の警察

51jzg0vwibl_sl500_aa300_ その33「巡査の休日」はこちら

懲戒免職になった同期の公安刑事が、連続殺人の容疑者に。「教えてくれ。おまえはいったい何者なんだ」男たちの前に立ちはだかる最も高い壁―組織の論理。その壁を突破するのは、刑事たちの誇りと絆。現時点での集大成ともいえる最新警察小説、登場。
(「BOOK」データベースより)

警察小説が現代の捕物帖であるとは何度も言ってきたこと。娯楽として、安心できる読み物でありつづける。佐々木譲の警察小説が西部劇を志向しているのはその意味で必然だ。

で、今野敏の場合は、登場人物の考えをすべて地の文で解説しているので親切きわまりない。前半はその親切が仇になってどうにもくどいし、主人公の刑事がワトソン以上ににぶいのでイライラ。同期の公安の失踪について、まずはじめにアンダーカバーとして潜ったのだとなぜ考えないのだろう。

しかし後半は、その公安と刑事警察の違いがストーリーにちゃんとからんでくるのでホッ。警察小説をこれから読み始める人には確かにおすすめだけど、そろそろ今野は“登場人物が何も語らない”作品を書くべきときなのでは?

次回は「リンゴォ・キッドの休日」(矢作俊彦)

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お盆2010

2010-08-13 | 日記・エッセイ・コラム

2010 「お盆2009」はこちら。

恒例、お盆の準備。

なんとか格好だけはつけたかな。

お向かいのお兄ちゃんが「トウモロコシないか?!」とあせっている。

「どうして?」

「ほれ、馬のシッポにするんだ」

どわ。アバンギャルドなのはウチだけじゃなかったのか。

「ウチはいつもトウモロコシのヒゲだぞ」

へー。

昨日の台風のおかげか、暑くはあるけれども日陰ではかなりすずしい風が吹いている。2010年の暑さのピークは8月11日まで。今わたしが決定しました。

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「ヒックとドラゴン」How to Train Your Dragon (2010 ドリームワークス)

2010-08-12 | アニメ・コミック・ゲーム

Howtotrainyourdragoni 監督・脚本:ディーン・デュボア、クリス・サンダース

原作:クレシッダ・コーウェル

音楽:ジョン・パウエル

弱虫なバイキングの少年ヒックはある日、傷を負ったドラゴンと出会う。天敵であるはずの2人は秘密の友情を育み、やがてバイキング一族の未来をも変えてしまう奇跡を起こす……

「父親に認められたい」「息子を誇りに思いたい」……アメリカ映画の永遠のテーマがここにも。近ごろ見ただけでも「アイアンマン2」がそうだったし、DVDで何度見たかしれない「グラディエーター」は最初から最後まで父親探し(と同時に父親殺し)の作品だった。

「ヒックとドラゴン」の場合、バイキングという設定がいい。巨木のような腕や足、ひたすらマッチョな父親たちと、未熟そのものを体現しているかのようなか細いヒック。いくらなんでもお調子者がすぎるぞヒック、と途中までは思っていたのだけれど、あふれる知恵と優しさによって結果的にマッチョな女性の愛を獲得する。あ、これもアメリカ映画ではだいじなポイントだ。

 感情表現が「歯(トゥース)」を出すか出さないかしかないドラゴンがかわいい。そのドラゴン、「トゥース」が傷ついてしまい、うまく飛べなくなってしまうことから交流は始まる。

 ネタバレになるようだが、ラストにおいて並のファンタジーではありえないオチがついており……えーと、すいませんバラしちゃいますが、ヒックは片足を失います……巨大な善をなした者は、否応なしに何かを失わなければならず、そして片翼のトゥースとのコンビネーションもぴたりとはまる。いやーびっくりしました。

「借りぐらしのアリエッティ」と「トイ・ストーリー3」という化け物にはさまれて興行的には苦戦中。いかな「ワンピース」でバイキングの世界観になじんでいる日本でもしんどいか。アメリカでは大ヒットしたんだけどな。3D映像もすばらしいし、親子で見るには最高の作品だ。ぜひ。

Howtotrainyourdragond あ、ついでだけどまたしてもパラマウントピクチャーズジャパンの宣伝にひとこと。なんでオードリーが宣伝担当なのかと思ったら「トゥース!」つながり。それは許せる(しかし春日は考えてみるといつも「歯!」って言ってるわけね)。しかし年末に公開の「シュレック・フォーエバー」の長大な予告編はいかがなものか。あのシリーズも本国と日本の興行収入には天地の差があるんだけど、だってシュレックのキャラが日本でうけるわけないもんねー。

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Google VS Yahoo! PART3

2010-08-12 | デジタル・インターネット

PART2はこちら

 ものすごく単純なくくり方をすると、Yahoo!は歴史的にディレクトリ型と呼ばれる検索方法をとってきた。いまでは信じられないことだが、人の手を使ってサイトをピックアップしていたのである。この方式のメリットは、人の目が入ることから、クズみたいなサイトを排除して、質の高いサイトが優先できるということだ。

 しかしそこへ、Googleが代表するロボット型と呼ばれる検索方法が殴り込んできた。なにしろこの方式は、ロボットスパイダー(ロボット蜘蛛。そうかWWW~World Wide Web~とは世界的に広がった蜘蛛の巣って意味だからな)がネット上を常に徘徊し、機械的にサイトをピックアップするのである。

どちらも、ちょっと気が遠くなる。正式にいえばふたつの方法をメジャーな検索サイトは少しずつ導入しているし、どんなサイトが検索の上位にくるかのアルゴリズムは秘中の秘ということになっているので素人にはわけわからん。

でも、そんな謎の要素がありつつ、事実上検索がGoogleのみになってしまうのはいかがなものだろう。

ちょっとここで検索をやってみましょう。「事務職員」「山形」というキーワードをぶちこんで検索してみます。

Yahoo!ではブログ「事務職員へのこの1冊」は23番目に出てきます。それではGoogleはどうなのかというと……おお、10番目だ。トップページかあ。

と喜ぶのは早計というもので(うれしいけど)、Googleの検索は、検索した単語の蓄積をどこかでやっていて、どうやら検索した本人にフィットするようになっているのではないか。だからみんな同じ結果になるかは微妙。それに、クズサイトを払いのけるYahoo!の方が下位だってのは(T_T)

にしても、検索の一元化は、いわば“辞書がたったひとつ”の言語世界に例えられるだろう。思いもしなかったサイトに引きずりこまれるのが検索の醍醐味でもあったわけで、どうにも今回のYahoo!とGoogleのタッグは、だからちょいと気持ち悪いのであった。

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Google VS Yahoo! PART2

2010-08-11 | デジタル・インターネット

PART1はこちら。

 ヤフーの発行済み株式は、ソフトバンクが38.6%を保有し、米ヤフーは34.78%で2番目だ。検索エンジンの採用で日米ヤフーは別の選択を行い、いわば「ねじれ」の状態になる。井上社長は、グーグルの採用について「(米ヤフーの)意に反して決定したわけではなく、経営トップと相談のうえ決めた」と説明。今後の両社の関係も全く変更はないという。

 米国では「
グーグル対ヤフー・MS連合」の図式だが、検索エンジンだけをとると日本は違う戦略だ。アスキー総合研究所の遠藤諭所長は、この「ねじれ現象」について「米ヤフーの世界戦略は、日本のヤフーにとって関係ない、違う軸で動いていくとの印象が強まった」と話す。

 そもそも今回の提携は、米ヤフーが独自のエンジンを捨てMSと組んだことが理由の「消極的」な出発点だったが、「検索エンジンとして最適、しかも広告システムに優れているグーグルを選ぶのは自然」と見る。筆頭株主ではない米ヤフーも「仕方ない」と了承するしかなかったのではないか、と遠藤氏。

 井上社長は、現在使用している米ヤフーの検索エンジンでも、日本人ユーザーに提供する付加価値の高い情報は日本側で独自に提供していると話す。今後グーグルが検索の基盤になっても、高い自由度をもってサービスにあたると独自性を強調した。グーグルとの連合で、日本での
検索市場のシェアは9割に達すると見られる。両社の検索、広告配信システムに関する契約期間は当初2年間。その間、どこまでヤフーは「独立性」を発揮できるかが注目される。

7月27日20時32分配信 J-CASTニュース

 もっと意外だったのは、Yahoo!が自前の検索エンジンを持っているにもかかわらず、Yahoo!JAPANが、いわば敵であるGoogleのエンジンを採用した経緯だ。Yahoo!において、検索エンジンを二年ごとに変えているというのもびっくり。

 わからなくはないのだ。正直、わたしも検索は常にGoogleを優先させている。なぜなら、ほかの検索サイトとの“精度”“確度”が段違いだから。

 たとえば、自分のブログのバックナンバーを検索するときに、ブログを始めたころはカテゴリから引っぱってきたのだけれど、コンテンツが2000を超えたらGoogleで「事務職員へのこの1冊」「○○○○(めざすバックナンバーの名)」で検索した方がよほど速い。

 しかしYahoo!では、どうにもめざすサイトにたどり着くまで「時間がかかる」し、「別のサイトを選択しがち」だからだ。
 これは両者の(現在の)検索エンジンの違いに起因しているみたい。以下次号

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Google VS Yahoo! PART1

2010-08-10 | デジタル・インターネット

ヤフーの検索 エンジンをグーグル提供 シェア9割、「独自性」発揮できるか
7月27日20時32分配信 J-CASTニュース

 日本のヤフーの検索エンジンがグーグルになる……。ヤフーは決算発表の席上、米グーグルとの提携を発表、グーグルから検索エンジンと検索連動型広告配信システムの提供を受けると発表した。米ヤフーの検索エンジンを使っていたが、同社がマイクロソフト(MS)の検索エンジンに乗り換えるため、日本のヤフーも別のエンジンを探さねばならない状況だった。日本では検索市場のシェアを争っていた最大のライバルをパートナーに選んだ理由は何か。

ヤフーの井上雅博社長は2010年7月27日、10年度第1四半期決算説明会で、グーグルから検索エンジンと検索連動型広告配信システムの提供を受けることを明らかにした。検索エンジンは、ヤフー独自の調整を加えてカスタマイズするという。井上社長は、「グーグルから基本的な部分は提供してもらうが、その『味付け』は独自に行う」と、グーグルとの違いを強調してみせた。移行時期は未定だが、「なるべく早く」としている。

……こ、これはびっくり。前に検索サイトを特集したときもいろいろとお勉強になったけれど、今回はそれ以上だ。まず、現在の世界の検索サイトの状況を整理すると

・Google

・Yahoo!

・百度(Baidu)……中国発のサイト

・NAVER……韓国系

・Bing……マイクロソフトが巨額の資金を投入して開発

などがあり、世界規模で見ればGoogleがシェアのほぼ半分をにぎっている。ところが、なぜか日本ではYahoo!がトップであり、その理由として

・ポータルサイトとしてYahoo!を選択している人が多い

・Yahoo!利用者では、サイトの検索よりも、Yahoo!のサービス(オークション等)を利用する時間の方が長い

ことが挙げられている。すでにここでびっくり。みんな、インターネットで何をやってるの?以下次号。

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日教組全国事務研 in 越後湯沢

2010-08-09 | 学校事務職員

週末はどんなことをしていたかというと

Echigoyuzawa1 こんなことや















Echigoyuzawa2 こんなことです。日教組全国事務研in越後湯沢。













 講演は福田衣里子衆院議員。例の、薬害肝炎訴訟の原告にして小沢ガールズ(でいいんだよな)。この人の話はよかったー。みずからの闘病体験が、むしろ強く生きるというモチベーションにつながっているあたりがすばらしいのだ。

「(肝炎だと知ったことで)何をしようか、と考えるより、何ができるのかと考えるようになってしまいました」

という発言は重い。
かと思えば長崎弁まじりのユーモアも炸裂。

「27才になって、病気する前のわたしの予定だと、このあたりで素敵な男性との出会いがあって、その人がわたしの両親に会いに来る、はずだったんですけど……来たのは小沢さんでした」

 わはははは。『命をつなぐ政治を』と題されたこの講演は、参加者に大きな勇気を与えたことと思う。

「聞いたか!肝炎のほとんどは薬害だったんだって。アルコールが原因じゃないぞ!肺ガンもウィルスが原因に違いない。こりゃ、酒もたばこもガンガンやらなきゃ」

それって勇気の方向性が違う。

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龍馬伝~第32話「狙われた龍馬」

2010-08-08 | テレビ番組

Makiyoko02 第31話「西郷はまだか」はこちら

前回の視聴率は16.0%とまた降下。20%越えは「ゲゲゲの女房」だけという始末だし、番組終了後のニュースの方が視聴率が高い(16.2%)ことから「イッテQ!」(14.1%)に食われたのと同時に、果てしない酷暑のために“疲れるドラマ”から視聴者が逃げているのかも、とも思う。

今回は危機一髪。新潟の越後湯沢を出発したのが午後1時半。喜多方でラーメンを食べたり、県境を越えたら雪国ならぬクルマの発煙騒ぎを目撃したり、高速を走っていたら赤川の花火に遭遇したり……帰ってきたのは午後9時。久しぶりに衛星で龍馬伝を観ることに。

愛していることを嫉妬でしか気づくことができない意地っぱりを真木よう子があいかわらずクールに。ほとんど同性愛ではないかと思うぐらいの激情を渡辺いっけいがコミカルに。こりゃ、同じ日曜8時では日テレの「水もれ甲介」パターン。安心して観ることができる黄金律。

薩摩と長州を取り持つ策士を演じるには、福山雅治と上川隆也はやはり“演じすぎ”。あの奇策を思いつくナビゲイターを演るなら、もっと静かにやるべきだったとつくづく。

今回は歴史的にはほとんど動かないホームドラマなので、むしろ視聴率はアップして(帰省先で見るにはちょうどいいドラマでしょう?)、今度こそ18%と読みました。

第33話「亀山社中の大仕事」につづく。誰かが言うに決まっているので先に言っておきます。ビジネスの、亀山モデルが展開します。

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