精進湖にて富士と天の川を撮影してきた。
これまでに本栖湖、西湖、河口湖にて、それぞれの湖を入れながら富士山と夏の天の川を撮っていたが、精進湖は冬の星空だけで夏の天の川は撮っていなかった。そこで先週に引き続き今週も星景写真撮影に出掛けることにした。
6日(日)の16時に自宅を出発し、先週と同じく談合坂SAで早めの夕食。前回はトンカツ定食にしたが、今回はチャーシュー麺。何故かこちらの方が200円高い・・・精進湖畔には、18時過ぎに到着。車は3台止まっており、写真を撮っていたが、日が暮れたのと同時に引き上げて行った。さすがに日曜日の夜である。残るは私一人。翌午前2時半に目覚まし時計をセットして、バロック音楽を聴きながら20時に就寝。勿論、車中泊である。
2時半に起きると、何と湖畔には20台を超える車が湖を向いて並んでいる。皆さん、月曜日は仕事はないのだろうか?それとも撮影後に出勤するのか・・・本栖湖や西湖でもそうであったが、夏の天の川を待ちわびているカメラマンは多い。天気等の条件が合えば、ポイントになる撮影場所には曜日を問わず集まるのである。昨日だったら、車を止める場所もなかったかも知れない。
気温は0℃。2時45分から撮影を始めたが、今回は初めてCarl Zeiss Planar 50mmを使ってみた。それは、グレートスタークラウドと呼ばれる夏の天の川の一番濃い部分を富士山とともに大きく写してみたかったからである。後に17mmでも撮るのだが、50mm標準レンズの場合、シャッタースピードをかなり短くしないと星が動いて線状に写ってしまう。500ルールでは10秒なので、1段絞って6秒で撮影することにした。タイムラプス動画のために400枚を撮影し、その後、いつもの広角レンズに付け替えて150枚を撮影した。
5日の土曜日は「春一番」が吹き、気温も17℃まで上がった。翌日も風が強く、精進湖で撮影している時間帯も時折強い風が吹いていた為、湖面に富士や星が映る最上の光景は写せなかった。また、光害も気にはなるが、未撮影であった精進湖にて富士と天の川の写真を自身のアーカイブに残しておきたいと思う。
以下には、50mmレンズで撮影した写真と、広角レンズで撮影した写真2枚を掲載した。広角写真に見える富士山の左の明るい輝きは、昇ったばかりの金星である。広角レンズの1枚目には流星が写っている。また、これまで撮影してきた富士山と夏の天の川のタイムラプス動画を編集してまとめてみた。
参照
東京では、未だ新型コロナウイルスの新規感染者が1日1万人前後おり予断を許さないが、世界に目を向ければ、ロシアがウクライナに対する軍事侵攻に踏み切り、現地では今もロシア軍とウクライナ軍の戦闘が続いている。
今回撮影した天の川にまつわる物語として馴染みがあるのは「七夕伝説」だろう。天帝により離れ離れにされた夫婦、織姫と彦星が、1年のうちで7月7日だけ会うことが許されたという物語。天の川にカササギという鳥が橋を作ってくれたことによって、織姫と彦星は会うことができるのである。
今年最初に撮影した山中湖からの冬のダイヤモンドには、それを構成する星「アルデバラン」がある。アラビア語で「後に続くもの Al Dabaran」の意で、同じおうし座のプレヤデス(昴)よりも少し遅れて日周運動していることに由来するが、このアルデバランは、現在NHKで放送されている連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』でAIが歌う主題歌の曲名にもなっている。著作権の関係で歌詞を掲載できないが、是非、思い浮かべて欲しい。
この星の下、世界人類が争うことなく平和に過ごせるよう、心から祈りたいと思う。
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと拡大表示されます。また動画においては、Youtubeで表示いただき、HD設定でフルスクリーンにしますと高画質でご覧いただけます。
富士山と夏の天の川
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