ルリシジミ Celastrina argiolus (Linnaeus, 1758)は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ルリシジミ属(Genus Celastrina)のチョウで、全国的に分布し、低地から山地の明るい草地などで普通に見られるシジミチョウである。翅の表面は、オスは明るい青藍色、メスは外縁部が広く黒褐色、裏面は白の地色に黒色の斑点がある。 蛹で越冬し、年3~4回、3~11月にかけて発生する。幼虫のおもな食草は各種のマメ科植物の花蕾や新葉であるが、ときにバラ科、タデ科、ミズキ科、ミツバウツギ科、ヒルガオ科、ブナ科、ミカン科、シソ科などでも幼虫が成育することが知られている。
ルリシジミは、ブログ(ホタルの独り言PartⅠ)では数枚登場しているが、当ブログでは1枚だけしか掲載しておらず説明もない。今回、翅が擦れてはいるがメスの半開翅を初めて撮影したので、過去に撮ったオスの写真と共に掲載した。
ヤマトシジミやツバメシジミ等の極普通に見られる種でも、春から秋までじっくり観察してみると、季節型があったり青メスが発生したりと面白く撮影頻度も高いが、ルリシジミにおいては意外と出会いが少なく、これまでほとんど撮ってこなかった。というより、ルリシジミを撮ろうと初めから目的にして出かけたことがなく、たまたま出会えた時に気が向けば撮影するだけであった。
今回撮影したメスは、残念ながら翅が擦れて色あせた個体であったが、新鮮な時期であればとても美しく、発生の季節によっても色の濃さが異なるので、来年は、春から秋までルリシジミに向き合いたいと思う。
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。
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